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奇跡のスリーショット! カッコよすぎるDTMで活躍した伝説の「M3」「190エボ2」「155 V6 TI」が一堂に集まる

さらに過激な姿になったベンツ「190」とアルファ「155」

 メルセデス・ベンツ「190E 2.5-16エボリューションII」は通称「エボII」の名で親しまれたマシンである。DTMへの参戦は1990年、第7戦のニュルブルクリンクからだった。

 AMGワークス本気のマシンは、当時のグループAレーシングカーに許されたスポーツエボリューション規定を積極的に活用し、BMW M3、フォード「RS」を力でねじ伏せるべく開発されたモデルであった。

日本にも正規で多数導入された「190E 2.5−16 Evo.II」だが、昨今は海外への流出も激しい
日本にも正規で多数導入された「190E 2.5−16 Evo.II」だが、昨今は海外への流出も激しい

●DTM Mercedes-Benz 190E 2.5−16 Evo.II AMG

 様々な規制をクリアさせながら考えられたボディワークは、エアロダイナミクスを追求したものであった。フロントには低く突き出したスプリッター、そしてサイドのティアドロップ形状のオーバーフェンダーが独特だ。リアには驚くほど高いリアウイングをマウント。後にこれは「物干し台」という異名も付けられた。

 エンジンは190Eの2.3リッターから2.5リッターに拡大された4気筒16バルブヘッドエンジンを搭載。その最高出力は373psにまで高められている。このパワーは当時のDTMマシンのパワー競争においてはトップクラスだった。

 その圧倒的といえるポテンシャルを発揮し、1991年はドライバーズタイトルこそアウディに奪われたが、コンストラクターズタイトルを獲得。翌1992年にメルセデス・ベンツ190E 2.5-16エボリューションIIはAMGワークスを含めたその他のチームと共にトップ3を独占。悲願のシリーズチャンピオンの栄冠に輝いた。

DTMはグループA規定からFIAのClass1規定に移行となったため、市販モデルから比べると大幅に改造が施されたアルファ ロメオ「155 V6 TI」
DTMはグループA規定からFIAのClass1規定に移行となったため、市販モデルから比べると大幅に改造が施されたアルファ ロメオ「155 V6 TI」

●DTM Alfa Romeo 155 V6 TI

 1993年、グループA規定からFIAのClass1規定に移行となったDTMは、大幅な改造が許されるようになった。そして、これを機にアルファ ロメオはイタリアで開催されていたスーパーツーリズム選手権を制したアルファ ロメオ「155GTA」をアップグレードさせたマシンをDTMに投入。それがアルファ ロメオ「155 V6 TI」だった。

 ベースモデルは市販車のアルファ ロメオ「155 Q4」として知られる4WDモデル。アルファ ロメオと同じフィアットグループのランチア「インテグラーレ」で採用していたエンジンとドライブトレインをそのまま搭載していた。

 WRCで鍛え上げられた4WDシステムは、サーキットレースでも活躍し勝利に貢献した。これまでのレースマシンとしての4WDシステムに対する概念を大きく変え、その後のレースに変革をもたらすきっかけにもなった。

 展示されていたモデルは、デビューイヤーとなる1993年に22戦中13勝を記録。その圧倒的なポテンシャルを持ってDTM界に革命をもたらせたニコラ・ラリーニが駆るチャンピオンカーだった。

 ホイールセンターより下部の造形は自由というレギュレーションを生かして、フロントスポイラーやリアディフューザー等、レースマシンとしてのエアロダイナミクスが高められた造形になっている。サスペンションは、この時代に入ると構造変更が自由になり、ダブルウイッシュボーン+プッシュロッド式に変更された。

 エンジンは60度バンクの2.5リッターV6エンジンを搭載。実は市販モデルの155にはV6モデルの設定は無かったが、上級車種の「164」にV6搭載車があることから、このワークスマシンにV6エンジンの搭載が認められたという逸話が残っている。

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