日本にたった1台の「ディフェンダー130」とランドローバーの英才教育を受けてきたオーナーの夢は大陸横断の冒険旅行!
本格志向のオーバーランダー仕様「ディフェンダー130」
空前のキャンピングカーブームが続いている。軽自動車やスポーツカーにまでルーフテントを装着してキャンプを楽しむ人さえいるほどだ。日本国内で見られるこうしたキャンピングカーの目指すところは、ほとんどが「レジャー」としてのキャンプである。しかし、真のオーバーランダーとしての資質を備えたクルマが目指すのは「アドベンチャー」だ。
今回紹介するランドローバーは、そうした過酷な道なき状況下を進むための1台。生死を分けるようなシーンでも安全に乗員を守るために作られたクルマだ。

●アジアで1台しかない個体
1996年式のランドローバー「ディフェンダー130」のオーナーである北條廉士さんに、まずはどのような経緯でこの車両との縁があったのかを尋ねた。
「2018年に中古車をEbay(英国)にて購入しました。もともとPSI Azalaiを架装しているディフェンダーを探していたのですが、フランスのメーカーということもあり、ほとんどが左ハンドルなんです。日本で乗るなら右ハンドルのほうが便利だということで、ずっと右ハンドル仕様を探していました。たまたま右ハンドルの車両が出てきたので、海外ということもあって現車確認もせずに即決しました。輸入・登録・通関などは友人にお願いしました」
北條さんによると、ディフェンダーの中でも国内登録されている「130」は非常に少なく、PSI Azalaiのキャンパーシェルを搭載しているのは、日本だけでなくアジアでも1台だけという。こうした貴重なクルマを所有しているということも、オーナーとして喜びを感じる大きな要素となっているそうだ。
では、肝心のディフェンダー130の詳細はどうなっているのだろうか。
まず、130のトラックベースにPSI Azalai社のキャンパーシェルを搭載。エンジンはシンプルな構造で壊れにくい300tdiが選ばれている。ただし、走りにもこだわりを持つ北條さんは、インタークーラーやタービンなどをカスタムし、軽快に走れるようにしているとのこと。
ここからはキャンピングカーとしても本格仕様であることを物語る装備だ。まず、オルタネーターは旅路でのトラブルに備えツインで搭載、1個が壊れても大丈夫とのこと。また、足回りはTerrafirma製のオフロードパフォーマンスキットが組み込まれており、悪路の走破性も向上している。
エアコンは簡素化のために取りはずし、ヒーターはWebasto製のヒーターを搭載しておりエンジンを切っていても、車内の温度を快適に保てるようにしている。日本で使用するなら、暑さで命を落とすことはまずないだろう。それよりも冬場の寒冷地での使用を優先させているところに見識の高さが伺える。
もちろん、中古車で輸入しているので、内装やカーペット、マットレスなどはすべて日本のキャンピングカー製造会社のネストツールズでリフォーム済みとのことだ。
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