黄金期のストラディヴァリウスがオークションに登場! 10億円以上で世界中の誰もがオーナーになれるめったにないチャンス到来
ストラディヴァリウスのオークションスタート価格は?
前回、「ダ・ヴィンチ」が、パブリックオークションにかけられたのは、約50年前。それ以来のオークションというわけだ。2011年には、ロンドンのオークションに出品されたストラディヴァリウスもある。これは、1721年につくられたもので、実際に演奏ができない状態だったという。
ヴァイオリンは、多くの美術品と違い展示して鑑賞するだけでなく、演奏することができるという特殊な美術品だ。これは、クラシックカーの世界とも通じるものがある。走行することができるようレストアするように、演奏ができるよう修理しながら受け継がれている。「ダ・ヴィンチ」が、実際に演奏できることは、日本のほか、ロンドン、ニューヨーク、ベルリン、北京、上海、香港でもプレビューが開催され、オークション前にその音色を確認できる。
ただ、世界中に約500挺のストラディヴァリウスが存在しながら、オークションのニュースを耳にしないのは、なぜだろう。それは、そのほとんどがプライベートにおこなわれるからだ。現オーナーが、次に譲り渡したいと思う人との1対1の交渉で、販売されている。では、なぜ今回、パブリックオークションにふみきったのだろうか。
「日本国内にあるということで、100%日本で貸与してきました。国際的に多くの人にチャンスを与えたいと考え、いくつか所有しているうちのダ・ヴィンチを、世界中の誰もが入札できるようにオークションにかけることに決めたそうです。日本に残って欲しいという気持ちもありますが、世界中の音楽家に落札のチャンスがあり、チャレンジしてほしいとの思いがあります」と、オーナーの言葉を代弁した中澤氏。
ストラディヴァリウスの中でも、トップクラスの名器は、一体いくらの値がつくのだろう。

●あなたもストラディヴァリウスのオーナーに
数億円から数十億円と、音楽家自らが購入するには高価すぎるストラディヴァリウス。企業や財団が所有し、将来有望な音楽家に貸与することで、ストラディヴァリウスという芸術品を後世に残し、有望な音楽家にチャンスを与えることもできる。
そんなオーナーになれるチャンスが、2022年6月9日(ニューヨーク時間)のオークションだ。もちろん、オンラインでも参加可能。しかも、これほどの名器が、スタートは、800万ドル。入札当日までに、どれだけレートが変動するかわからないが、ざっと10億円あまり。これほどの名器としては、スタート金額が低めの設定のような気がして、伺ってみた。
「低めの設定で、口コミで広がることも考えています。まあ、低めといっても1ミリオンではなく、8ミリオンドルですからね」と、中澤氏。
実際、オークション参加者はある程度、金額を設定して参加するだろうが、競り合ってくると、どうしても欲しくなって、さらに高額になる可能性もあり、過去最高金額になることも考えられる。
自分で演奏することはできないが、有望なヴァイオリニストに貸与して、素晴らしい音楽を奏でてくれると思うと、他の美術品を所有するのとは違った楽しみが味わえ、名誉なことだ。国内にとどまるのか、それとも海外へと旅立っていくのか。どちらにしても、これからもすばらしい演奏家に音を奏で続けてもらいたい名器だ。
■ストラディヴァリウス「ダ・ヴィンチ」オークション
日程:2022年6月9日入札終了
会場:Tarisio社@ニューヨーク
参加方法:オンライン、Tarisio社HPから事前登録
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