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最高速333キロ! ダッジ「バイパー」の8リッターV10エンジンを搭載したバイク「ミリヤード・バイパーV10」とは

すべてが規格外のモンスターバイクのスペックとは

 そして、2009年にはダッジ「バイパーGTS」の8リッターエンジンを搭載したバイクを自作してしまったのだ。「ミリヤード・バイパーV10」と命名されたミリヤードの自作バイクはトマホークのような4輪ではなく、正真正銘の2輪車だった。エンジン単体で340kgもあり、バイク全体の重量はなんと630kg。ドイツのエッセン・モーターショーでお披露目され、国内外から注目を集めた。

「ミリヤード・バイパーV10」にまたがるアレン・ミリヤード。エキゾーストマニホールドで足をやけどしないか、心配だ(C)Allen Millyard(YouTube)
「ミリヤード・バイパーV10」にまたがるアレン・ミリヤード。エキゾーストマニホールドで足をやけどしないか、心配だ(C)Allen Millyard(YouTube)

●現在の最高速度は333キロ!

 最高速度250マイル(402km/h)を目指したいと述べていたミリヤードだが、今のところの記録は207マイル(333km/h)止まり。とはいえ、自作バイクで時速207マイルとは十分、見事な記録だろう。

 既存のバイクのフレームではバイパーの巨大なエンジンは収まらないので、ミリヤードはエンジン前後にふたつのサブフレームをボルトオンしている。つまり、エンジンは車体の一部を構成しているのだ。

 リアのショックアブソーバーはヤマハ「R1」から流用したが、スプリングが柔らかい(ミリヤード・バイパーV10にとっては)フォード「エスコート」のスプリングに交換。市販パーツで流用できるものは流用し、ミリヤード・バイパーV10のサイズに対応できないものは自作している。

 図太いトルクのおかげで1速あれば十分だとして、ミリヤードは従前のトランスミッションを排除。なお、目指す最高速に応じて複数のスプロケットを用意しているそうだ。そのほか、パフォーマンスを向上させるわけではないが、独自のECUマッピングで適宜“バックファイア”するギミックも備えている。

 ミリヤード・バイパーV10は、ただ作って飾られているわけではない。さすがに日常の移動に用いられているわけではないが、今まで9150マイル(1万4725km)も走っている。そして、先日、イギリスの車検取得に向けた整備模様とテスト走行がYouTubeにアップロードされていた。

 バイパーGTSの8リッターV10エンジンが奏でる“ドロドロ”したサウンドは、力強く生半可なものではない。そして、一般道では1000rpmもあれば十分な様子。低速で曲がるのは大変そうだし、ガレージでのバイクの停め位置調整はコツと相当な腕力を要するだろう。

 だが、ひとたびアクセルを捻るとエキゾーストノートの高まりに比例するように、速度を上げていく様は、動画を観ているだけでも気持ち良いことが伝わってくる。実に羨ましい乗り物だ。

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