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V12よ永遠に! BMW「M760Li xDrive」長距離ドライブで感じた「一度は経験しておきたいBMWのV12の素晴らしさ」とは

V12を搭載した最後の「7シリーズ」を長距離で堪能する

 7シリーズがフルモデルチェンジした。第7世代となったブランドのフラッグシップサルーンはG70と呼ばれる。映画の主人公も真っ青なアイアンマンマスクには賛否両論あるだろう。筆者はやや否定的で、前型までのモデルへの郷愁がいっそう募る。

 それはさておき、ボディサイズはいっそう大きくなって、現時点では全長およそ5.4m、全幅2m、ホイールベース3.2m超のロングホイールベースモデルのみが発表されている。ロールス・ロイスにだって立ち向かえそうなハイエンドサルーンの極み。存在感は史上最高レベルに達した。

2019年のマイナーチェンジでより大きくなったキドニーグリルが特徴的なエクステリア(C)益田和久
2019年のマイナーチェンジでより大きくなったキドニーグリルが特徴的なエクステリア(C)益田和久

 G70において注目すべきはそのグレード構成だ。トップエンドは「i7」とそのM仕様である「M70 xDrive」(2023年に登場予定)で、つまりBEVとなった。ストレート6+電気モーターのプラグインハイブリッドグレード、「M760e xDrive」の設定もある。ちなみに他のエンジングレードは従来と同じくストレート6のガソリンとディーゼル、そしてV8ツインターボで、いずれもマイルドハイブリッド仕様となる。

 最高出力のスペックだけを上から順にみると、600ps以上のM70がトップグレードで、次にシステム総合出力571psの「M760e」、そしてツインモーター544psのi7となる。このあたり、マーケットの政治的および経済的な相違やライフスタイルの違いで選ぶハイエンドサルーンでありたいというBMWの戦略だろう。事実、ヨーロッパ市場では当初BEVのi7のみを販売するという。

 ハイエンドの電動化には両手をあげて賛成する筆者も、このエンジンラインナップを見て、改めて落胆するほかない。マニア垂涎のV12エンジン搭載は以前にアナウンスされたとおり、潔くなくなったからだ。

●マニアが惚れ込むV12エンジンは潔くなくなる

 BMWといえばエンジン屋であり、ストレート6で名を馳せるメーカーである。その二丁がけというべきV12エンジンにマニアが惚れ込むのは当然だろう。歴代の12気筒エンジンは全部で4機種。第二次世界大戦後のドイツで初の12気筒となったM70、ロールス・ロイスにも転用されたM73やN73、過給機付きとなったN74である。

 良質な中古車を探せば楽しめなくもない。だから今、慌てて嘆く必要はないかもしれないが、ひとつの時代が終わってしまったことは確か。V12エンジンを積んだ最後の7シリーズ、M760Li xDrive(G12)を長距離ドライブで堪能した。最高出力は609ps!(M70はそれを超えてくるに違いない)

NextBMWのV12でないと得られないドライビングプレジャーとは
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