全長5.6mなのになぜ人気!? 地上最強トラック ジープ新型「グラディエーター」の“ジープらしさ”とは
ジープブランドの個性は高いオフロード性能にあり!
前日に降った雨のせいで、コースはかなりぬかるんで、難易度が増していました。
そんななかでも、284馬力・347Nmを発揮する3.6リッターV6エンジンと8速ATを組み合わせるパワートレインは、自然吸気ならではのリニアな特性で、こうしたシチュエーションでも扱いやすく、グラディエーターはものともせず、ゆっくりと大地を踏みしめながら走破していきます。
究極のオフロード性能を誇る「ルビコン」グレードのみの設定で、スウェイバー(=スタビライザー)を切り離してサスペンションストロークをさらに伸ばしたり、前後中央の3つのデフを任意にロックできたりします。
他の人が走る様子を外から眺めていると、いかに足まわりのストロークが長いかがよくわかります。車体の傾きよりもさらにサスペンションが驚くほど伸びて、ゴツいタイヤが着実に路面を捉えている様子がうかがえます。そして自らドライブするとそれがよりつぶさに体感できます。
操縦感覚は、こうした路面にもかかわらず動きがゆったりとしていて掴みやすいように感じられたのはホイールベースが長いからだと思ったのですが、どうやらそれだけではないようです。グラディエーターには、ラングラーにも設定のない名門FOX社製のダンパーが装着されているのです。それもあってより接地性が高まって、こうしたねっとりとした動き方になっているようです。
同じコースをショートボディのラングラー・ルビコンで走ると、操縦感覚がぜんぜん違って、やはり操作に対する反応や路面の影響が早く出るのですが、それでも走破性が高いことに変わりはありません。むしろ面白さでいうと、こちらのほうがエキサイティングな印象だったように思います。いずれにしても、こうした路面でもスタックすることなく走り切ってしまう両車の走りには感心する思いでいっぱいです。
一方、グランドチェロキーとコンパスでは、スキー場のゲレンデコースを走りました。
グランドチェロキーは、これぐらいの路面なら、OEMタイヤのままでも「4-L(4WDの低速モード)」のAUTOモードでもぜんぜん問題なく走れます。クルマがどのような状態にあるのか、いろいろな情報をわかりやすく表示する機能も充実しています。
車高調整も可能なエアサスのサミットリザーブと、メカサスのリミテッドを乗り比べることもできたのですが、こうした路面でもドライブフィールの違いが感じられたのも興味深いところです。約200万円高いサミットリザーブのほうがしなやかで上質な走り味に仕上がっていたのに対し、リミテッドの軽快でダイレクト感のある走りが持ち味です。
一方のコンパスは、OEMタイヤをBFグッドリッチ製のトレイルテレインが履かせてあったのも効いて、走破性は申し分なし。比較的小柄で軽量な車体を活かして、軽やかな身のこなしで駆け上がっていきます。電子制御による4WDロックモードを試すと、よりソリッドな感覚になり、走りの一体感が高まります。都会派SUVでもこれだけの走破性を身に着けているあたりも、さすがはジープの一員です。
絶好調のジープですが、その本質はなんといっても高い走破性にあることをあらためて確認した次第です。そこに際立つ個性を持ったグラディエーターが新たに加わったことで、ますますその勢いが加速しそうです。
Jeep Gladiator Rubicon
ジープ・グラディエーター ルビコン
・車両価格(消費税込):840万円
・全長:5600mm
・全幅:1930mm
・全高:1850mm
・ホイールベース:3490mm
・エンジン形式:V型6気筒DOHC
・排気量:3604cc
・駆動方式:4WD(選択式)
・変速機:8速AT
・最高出力:284ps/6400rpm
・エンジン最大トルク:347Nm/4100rpm
・車両重量:2280kg
・タイヤサイズ:LT255/75R17
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