新スニーカーブランドはなぜ伝統製法にこだわるのか? 次世代へ継承すべき日本のモノづくりの価値を考える
岡山・児島の靴工場が立ち上げた新スニーカーブランド
日本国内ではめずらしい“バルカナイズド製法”にこだわった受注生産方式のスニーカーブランド・hide base project(ハイドベースプロジェクト)がデビュー。第1弾のラインナップとして、ハイカットモデル「Origin-Hi」とローカットモデル「Origin-Lo」の2モデルが登場しました。

バルカナイズ製法とは、未加硫のゴムを成型し、専用の窯を用いて加熱・加圧することでアッパーとソールを固定する製造法。一般的なスニーカーの多くがアッパーとソールを接着剤で固定する“セメント製法”でつくられている中、あえて古くからの靴のつくり方にこだわったhide base projectは、岡山県倉敷市児島にある製靴工場が立ち上げたファクトリーブランドです。
そんな同ブランドのコンセプトについて、hide base projectの受注会を開催したblueoverのデザイナー・渡利ヒトシさんは次のように話します。
「hide base projectは、“日本の失われゆくモノづくりを次世代へと承継する”をコンセプトに、手仕事と機械仕事で表現するハンドメイドブランドです。日本にはいま、最盛と衰退の末に眠る多くの技術と製法があり、それらはこれからも増え続け、そして忘れ去られていくものだと思います。そういった技術と製法にもう一度フォーカスし、次の世代へ継承していく……、それをhide base projectの使命としています。
僕はこのブランドの考えにとても共感しました。僕たちが手がけているスニーカーブランド・blueoverもまさに同じ想いで活動しています。そして、僕たちのblueoverのいくつかのモデルはこちらの工場で生産しています。そんなつながりから生まれたブランドなので、受注会を開催するのは必然でした」
●アメリカの古きよき時代を思わせるスニーカー
デビュー作となる「Origin-Hi」と「Origin-Lo」の2モデルは、“どこかなつかしさを感じるデザインで、過去にも、そしてこれからもそばにあるようなデザイン”を目指してつくられました。その結果、1900年代初頭、ラバータイプのスニーカーが出はじめたときに見たアメリカの古きよき時代を思わせるような、存在感あるスニーカーに仕上がっています。
アッパーには、染色された素上げ仕上げによるソフトで肉厚なタンニンなめしの革を採用。素材のよさを十分に味わうことができます。
また、コルクのカップインソールを採用している点も見逃せません。コルクを使うことで快適な足当たりと高い吸湿性を兼備した、快適な仕様となっています。
アウトソールには、通常のラバーを2.5倍も上回る耐滑性を備えた“ハイパーV”を採用。通常の路面はもちろんのこと、油や水、せっけん水の飛散した状況でも驚異のグリップ力を発揮します。
日本国内では希少なバルカナイズド製法によってつくられた味わい深いスニーカー。なつかしくも新鮮に映るそのたたずまいは、足元のコーディネートに奥行きをプラスしてくれるでしょう。
●製品仕様
■Origin-Hi
・価格(消費税込):1万9800円
・サイズ:225〜230、235〜240、245〜250、255〜260、265〜270、275〜280(7サイズ展開)
・カラー:ブラック、ホワイト、ブルー、レッド、カーキ、マスタード、ベージュ
■Origin-Lo
・価格(消費税込):1万8700円
・サイズ:225〜230、235〜240、245〜250、255〜260、265〜270、275〜280(7サイズ展開)
・カラー:ブラック、ホワイト、ブルー、レッド、カーキ、マスタード、ベージュ
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