VAGUE(ヴァーグ)

「レンジローバー」が高級SUVの王座であり続ける理由とは? 新型の存在感と完成度はライバルを圧倒する

V8を選ぶべきか直6ディーゼルにするべきか

 今回のメインで試乗したモデルには、新たに採用された530ps/750Nmを発生する4.4リッターV8ツインターボエンジンが搭載されていた。

ライバルを超越する存在感と完成度を誇る新型「レンジローバー」
ライバルを超越する存在感と完成度を誇る新型「レンジローバー」

 街中では分厚いトルクを活かし、ゆるゆるとたゆたうように走れる扱いやすさがある一方、その気になれば新型レンジローバーの巨体を快音の高まりとともにグイグイととんでもないスピードへと運んでいく実力の持ち主でもある。アクセルペダルを踏み込めばどこからでも力強さを発揮してくれる柔軟性もあって、ストレスを一切感じることはないし、車体そのものは常にどっしりと安定してるから、日常的な移動も超高速グランドツアラーとしての役割も、極めてあっさりとこなしてくれる。

 また、300ps/650Nmを発生する3リッター直6ディーゼルターボエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたモデルにもチョイ乗りしたが、こちらもディーゼルとは思えない心地いいサウンドが室内におだやかに入ってくる程度で静けさは驚異的といえるレベルだし、何より微速域から高速域まで極めてスムーズで力強く、しかも吹け上がりは軽快にしてレスポンシブ。加えて鼻先が軽いのか、V8モデルよりハンドリングも軽快だ。乗り比べると、V8を選ぶべきか直6ディーゼルにするべきか、悩んでしまう人も少なくないはずだ。

* * *

 すさまじいばかりの万能性、打ちのめされそうなほどの完成度、美しく上質で無二でもある存在感……。このカテゴリーで新型レンジローバーを超えるクルマはちょっと思い浮かばない。それはため息だって出るだろう。がんばっても手の届かない自分の甲斐性のなさが悔しいから「欲しい!」とはクチにしないでおくけれど、気持ちが相当ひきつけられたことだけは白状しておこう。

●Land Rover Range Rover Autobiography P530
ランドローバー レンジローバー オートバイオグラフィー P530
・車両価格(消費税込):2228万円
・全長:5065mm
・全幅:2005mm
・全高:1870mm
・ホイールベース:2995mm
・車両重量:2580kg
・エンジン形式:V型8気筒DOHCターボ+モーター
・排気量:4394cc
・駆動方式:4WD
・変速機:8速AT
・最高出力:530ps/5500〜6000rpm
・最大トルク:750Nm/1850〜4600rpm
・燃料消費率(WLTC):7.6km/L
・サスペンション:(前)ダブルウイッシュボーン式、(後)インテグラルマルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)285/40R23、(後)285/40R23

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