スイッチひとつで走りがキャラ変! VW「パサートヴァリアント」のPHEVは使い勝手も一級品
PHEVのラインナップが充実しているインポートカー
2021年にマイナーチェンジを果たしたVW(フォルクスワーゲン)「パサート ヴァリアント」のラインナップに、PHEV(プラグインハイブリッド)システムを搭載した「パサート GTE ヴァリアント」が復活した。

クルマを取り巻く状況をかんがみれば、この先、EV(電気自動車)が増えていくことは間違いない。しかし、だからといって、EVを購入するのはまだまだハードルが高いのが実情だ。
たとえば、EVで長距離移動をしようとすると、自宅だけでなく外出先でも充電が必要となるケースがまだまだ一般的。おまけにバッテリーが減った状態だと、急速充電器の1回当たりの利用基準となる30分の急速充電をおこなっても満充電に満たない場合が多いため、手間とロスタイムが避けられない。正直なところ、普及しているエンジン車やハイブリッドカーと同じ感覚で使えるかといえば、とてもじゃないが「イエス!」とはいえない。
そう考えると、外部からの充電が可能な大容量バッテリーを搭載するPHEVは、魅力的なパワートレインだ。もし自宅に充電環境が整っているならば、近距離の日常的な移動はエンジンをかけることなくモーターだけで走行可能。加えて、EVのような爽快な加速と快適性を提供してくれる。一方、長距離移動時は、エンジンパワーを活かしてバッテリーを充電したり、直接、エンジンで駆動したりするため、給油さえしておけば外部充電しなくても走り続けることができる。実用性の高さという点では、エンジン車やハイブリッドカーと同様だ。
このように、PHEVはEVとハイブリッドカーを“いいとこ取り”したパワートレインであり、EVのような充電のわずらわしさからも開放される。もちろん、外部充電しないと、単なる“バッテリーの大きい、高価なハイブリッドカー”になってしまうため、効率よく使うには自宅の充電環境が不可欠ではあるが、所有するハードルはEVよりもずっと低い。つまり現時点において、PHEVはパワートレインの最適解といってもいいだろう。
PHEVは、そのパイオニアである三菱「アウトランダー」をはじめ、レクサス「NX450h+」やトヨタの「プリウスPHV」、「RAV4 PHV」など、日本車のラインナップも充実しつつあるが、実はバリエーションが充実しているのはインポートカーの方。ここに紹介するパサート GTE ヴァリアントもそんな1台だ。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ

タイヤの選び方が変わるーーデザインによる世界観の表現と性能とを両立したブリヂストン REGNO「GR-XIII B Edition」で“大人のドレスアップ”【PR】