●できたてのような食感に復元する「ヘルシオあたため（おいしさ復元）」機能とは

　ウォーターオーブン「ヘルシオ」は、独自の「水で焼く」過熱水蒸気技術で「毎日のおいしい健康調理」を目指し、2015年には手軽にできる自動調理「まかせて調理」を搭載するなど、これまでも進化を続けてきた。そんななか新たに発売されたのが、「ヘルシオあたため（おいしさ復元）」機能が搭載された、総庫内容量の異なる「AX-XA30（30L）」「AX-UA30（22L）」の2機種だ。

　では「ヘルシオあたため（おいしさ復元）」機能とはどのようなものなのか。これは、冷めたおかずや市販の惣菜を、まるでできたてかのような食感に復元する機能。過熱水蒸気を用いた温めなおし機能は、これまで揚げ物、蒸し物、パンに対応していたが、今回は新たなに焼き魚や鶏の照り焼きなどの「焼き物」にも幅を広げた。これには、ヘルシオユーザーからの声がきっかけになったそう。

「お客さまから『おいしそうに出来上がった料理を家族で一緒に晩ごはんに食べたいけど、おいしくあたため直すにはどうしたらいいの？』という声をよくいただいていました。ヘルシオで作る大半の料理といえば『焼き物』。しかしこれまで揚げ物や蒸し物、パンをおいしくあたためる機能しかありませんでした。電子レンジを使うと焼いたばかりのジューシーでふっくらとしたおいしさは損なわれてしまうため、今回新たに「焼き物」にまで幅を広げることにしました」（シャープ担当者）とのこと。

　さらにユーザーの声を丁寧に反映するシャープが着目したのは「中食」だ。

「ヘルシオユーザーの調理履歴データを分析すると、巣ごもり生活下で、生の食材から調理する『内食』だけでなく、お惣菜やパンなど『中食』のあたための使用回数も増えていることが分かりました。新機能を使用すれば、おうちで作ったお料理や多様化する『中食』をまるでできたてのようにおいしく召し上がっていただけます」（シャープ担当者）

●新機能で “お店で食べるよりも美味しい！” が叶う秘密とは

　新機能には、焼き物料理をできたてのような食感に復元する「焼きたてふっくら」機能のほか、冷凍した生食パンを窯出しのふわふわ食感に復元する「焼きたてパンふっくら（生食パン）」も対応しており、スタッフからはこんな声も届いているそう。

「テイクアウトしたハンバーガーとナゲットを『焼きたてふっくら』であたためると、パンもパテも香ばしくとてもおいしく食べられます。スタッフの中には“お店で食べるより美味しい！”という声もあるほどです」（シャープ担当者）とのこと。そこで、その“秘密”も聞いてみた。

　実は料理によって適切な蒸気量や温度は異なるそうで「揚げ物であれば外側がサクッとなるように仕上げる必要があり、焼き物では中はふっくらとジューシーに、外はパリっとなるように仕上げる必要がある」ため、シャープでは最適な仕上がりになるように「蒸気量や温度の調整」を繰り返し、新製品が完成したとのこと。

　これにより、それぞれの食材に適した“おいしさ復元”が可能に。また担当者は「買ってきた焼き餃子や焼き鳥、枝豆まで一度に温められるので、簡単に『おつまみセット』ができるのも便利です」と、新機能のよさを教えてくれた。

　簡単に調理できるだけでなく、新たに「ヘルシオあたため（おいしさ復元）」が加わったことにより、“お惣菜を買ってしまう罪悪感”まで軽くしてくれる「AX-XA30」「AX-UA30」。「ヘルシオあたため（おいしさ復元）」を使って「中食」をうまく日常に取り入れれば、料理の負担をグッと減らしてくれそうだ。

●製品仕様
ウォーターオーブン「ヘルシオ」
「AX-XA30」
・総庫内容量：30L（2段調理）
・庫内有効寸法：幅395×奥行305×高さ240mm
・外形寸法：幅490×奥行430×高さ420mm（※蒸気ダクト部含む）
・質量：約23kg
・電源：AC 100V（50Hz-60Hz共用）
・価格：20万6000円前後

「AX-UA30」
・総庫内容量：22L（1段調理）
・庫内有効寸法：幅375×奥行320×高さ175mm
・外形寸法：幅470×奥行390×高さ340mm
・質量：約17kg
・電源：AC 100V（50Hz-60Hz共用）
・価格：9万3000円前後