クラスを超えた魅力を備えるツーリングマシン

　大陸を横断するような長距離ツーリングに対応するアドベンチャーバイクが、いま世界的に大人気。海外市場向けは大排気量モデルが中心ですが、日本国内では維持費の安い250ccクラスでも販売台数を伸ばしています。

　カワサキの「VERSYS-X（ヴェルシス・エックス） 250ツアラー」もその1台。新しいグラフィックをまとった新型が先ごろ発表されました。

「カワサキのツーリングカテゴリーで最小排気量のモデルとして、軽量な車体と利便性を両立しています。大型モデルにもひけを取らない存在感を持ち、それでいて気軽に乗れるツアラーとしてツーリングユーザーやリターンライダーの方より高いご支持をいただいています」と語るのは、カワサキモータースジャパンの広報担当・赤地さん。

「VERSYS-X 250ツアラー」は248ccの並列2気筒エンジンを搭載しており、スムーズなパワー特性と低回転域での粘りを実現しています。車重は183kgと、大排気量のアドベンチャーマシンに比べると軽量で、街乗りでも軽快に取り回せる点も支持されている理由のひとつといえるでしょう。

　それでいて、アドベンチャーマシンらしい大きめのカウルをまとった車体は、クラスを超えた迫力があり、未舗装路での走破性も上々。近年、人気の高まっているキャンプツーリングにも対応するパッケージングです。

●ツアラーとしての特性を高める装備類

　また、ツーリングで役立つ装備を多数、標準装備しているのも、「VERSYS-X 250ツアラー」の魅力。リアのパニアケースに加え、オフロードで飛び石などを防ぐエンジンガード、DC電源ソケットなどを標準装備しています。

　なかでも、泊まりでのツーリング時などに役立つパニアケースは、「ツアラーモデルとして重要な積載能力を高めつつ、脱着時双方でスタイリッシュなデザインとなるよう、パニアケースを含む車体デザインに仕上げています」（赤地さん）とのこと。純正ならではの収まりのよさも魅力的で、ツーリングモデルとしての存在感をさらに高めてくれます。

　250ccクラスのバイクは車検もなく、それでいて高速道路も余裕を持って走行可能と、国内でのツーリングユースには適しています。また、気負わずに普段使いできるため、通勤や街乗りなどにも使えて便利です。泊まりがけのツーリングにも対応できるマシンを探している人にとって、「VERSYS-X 250ツアラー」は有力な選択肢のひとつとなるでしょう。

●製品仕様
・価格（消費税込）：72万6000円
・シート高：815mm
・重量：183kg
・エンジン：248cc水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
・最高出力：33ps／1万1500rpm
・最大トルク：21Nm／1万rpm