VAGUE(ヴァーグ)

大正ロマン漂う温泉街に「レトロモダンな旅館」が登場! “ジャパンデコ”の宿で楽しむ旅のスタイルとは?

アールデコに影響を受けた和風建築の宿

 江戸時代初期に大銀山として栄えた⼭形県尾花沢市にある銀山温泉の一角に、歴史的建造物を活用した温泉宿「本館古勢起屋」がオープンしました。

“ジャパンデコ”の歴史ある建造物とオールインクルーシブスタイルの宿泊プランを満喫できる旅館「本館古勢起屋」が銀山温泉に誕生
“ジャパンデコ”の歴史ある建造物とオールインクルーシブスタイルの宿泊プランを満喫できる旅館「本館古勢起屋」が銀山温泉に誕生

 主に1920〜1930年代にかけ、アメリカやヨーロッパを中心に栄えたデザイン様式のムーブメント“アールデコ”。それまで流行していた“アールヌーボー”が自由な曲線や華やかさが印象的な装飾芸術だったのとは異なり、シンプルで直線的なデザインや幾何学図形などを特徴とします。

 ⽇本の建築にも多大な影響を与えたアールデコのデザイン様式は、⼤正時代から昭和初期の時代に職⼈たちの手により和の感性で再構築され、独自の“ジャパンデコ(洋⾵の和館建築)”が完成しました。

 同時期に建設が始まった「本館古勢起屋」は、1、2階は⼤正期、3階は昭和初期につくられ、建て増しによって完成したとされています。異なる時代の様式が同居するユニークな“ジャパンデコ”の建造物は、古材の再利用、日本古来の木工技術などを用いた改修がおこわれ、現代の名工によって当時のたたずまいがそのまま再現されています。

●オールインクルーシブの宿泊スタイル

「本館古勢起屋」には、山側大正モダン客室、川側大正モダン客室、川側和室という3タイプ、計14の客室が用意されています。

 山側大正モダン客室は、四季折々の山の風景を楽しめる洋室。ステンドグラスやアンティーク調ベッドボードといった大正ロマン風の落ち着いたインテリアが魅力です。

 川側大正モダン客室は、山側と同様、フローリングにセミダブルベッドを2台しつらえた洋室。レトロな雰囲気があふれる昔ながらのゆがみガラスを使った格子窓や縁側欄干から、眼下の温泉街や川のせせらぎを眺めつつゆったりくつろげます。

 一方、川側和室は、施設の建築に関わった歴代職人の技やこだわりをそのまま残した純和室タイプ。採光の機能とデザイン性を兼備したモダンな明かり障子、伝統の組子細工など、建築当時の意匠を可能な限り継承しています。

 また館内には、黒を基調とした書がモチーフの“硯風呂”、昔の温泉宿と同じ様式を再現した白いタイル張りの“大正風呂“と、異なる2種類の内湯を楽しめるのも美点です。

 さらに、「本館古勢起屋」では、滞在中に利用するサービス代金がすべて宿泊料金に含まれるオールインクルーシブプランを採用。こうした新しい宿泊スタイルの魅力について、運営する銀山荘グループの広報担当は次のように話します。

「オールインクルーシブスタイルは、滞在中に予算の心配をせず、ゆったりとお過ごしいただけるのが特徴です。夕食は温泉街にある系列飲食店『野川亭』または『しろがね』で召し上がっていただけるほか、夜食、テイクアウト、チェックアウト後のカフェなどでもご自由にご利用いただけます。

 また館内には、土間と囲炉裏のあるモダンなラウンジに、セルフスタイルのフリードリンクをご用意しています」

 地元食材をふんだんに使用したこだわりの料理を存分に堪能しつつ、大正ロマンあふれるノスタルジックな銀山温泉街の散策を楽しめる「本館古勢起屋」。オールインクルーシブスタイルならではの新たな旅の魅力を発見できそうです。

●施設概要
・施設名:本館古勢起屋
・客室数:14部屋
・定員:各部屋2名
・宿泊料金/2名1室利用時(消費税込):2万9700円~(1泊1名/客室・宿泊日により異なる)

●アクセスほか
・住所:⼭形県尾花沢市⼤字銀⼭新畑412
・アクセス:JR「大石田駅」から定期路線バス(または送迎)で約30~40分、東北中央自動車道「東根IC」からクルマで約1時間

Gallery 【画像】“ジャパンデコ”様式の歴史的建造物を活用した銀山温泉の宿を写真で見る(13枚)
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