日本再上陸の可能性はある!? いまでも海外では健在! かつて日本撤退した輸入車ブランドとは?
米国で大ヒット中のフォード「ブロンコ」は日本で正規輸入されていない
●フォード(アメリカ)
国産メーカーのマツダへの資本参加をはじめ、長きにわたり日本にも数多くディーラーを展開していた米国のメーカーがフォード(Ford)です。

日本での歴史は古く、1925年には日本フォードを設立し、横浜でアジア初となるフォードの製造工場を開設するなど、戦前から日本での知名度が高かった輸入車の老舗ブランドです。
1979年にはマツダと資本提携し「オートラマ」という名前のディーラーを全国で展開。フォードの代名詞といえるスポーツカー「マスタング」だけでなく、「フェスティバ」「レーザー」「テルスター」など、マツダ工場で生産されたフォードモデルを販売していました。1996年には2万3273台を販売しています。
バブル崩壊以降は経営が悪化したマツダをフォードが増資で傘下に収め、1999年には後にフォード本体のCEOとなるマーク・フィールズ氏が弱冠39歳でマツダの社長になるなど、日本においてのフォードの影響力は多大でした。
その後はマツダOEM車の販売を止め、「エクスプローラー」や「エスケープ」「マスタング」などの米国フォード車、「フォーカス」「フィエスタ」「モンデオ」などの欧州フォード車を販売。
ところが、2016年1月に突如として日本市場から撤退を発表。同年9月には日本のウェブサイトも閉鎖するなど急転直下の事態になりました。
これは米国本社経営陣からの鶴のひと声で決まったそうですが、それにしてももったいないとしか言いようがありません。たしかにピーク時に比べると5分の1まで売り上げが低迷しており、撤退前の2015年の日本での販売台数は4968台でした。
グローバルでの販売台数(632万台・2014年)を見ても、日本市場はその0.1%に満たないことも要因だったようです。
現在は全世界で394万2000台(2021年)の販売台数を誇っています。北米市場では、復活した新型「ブロンコ」が好調で、SUVの「エクスプローラー」や「エスケープ」、スポーツカーの「マスタング」など、日本で馴染みのある新型モデルも人気です。
欧州フォードでも、かつて日本で人気だったBセグメントコンパクトモデル「フィエスタ」やCセグメントハッチバック「フォーカス」、コンパクトSUV「エコスポーツ」などのニューモデルが存在しています。
●ダッジ(アメリカ)
アメリカの自動車メーカーのひとつである、クライスラーのブランドとして展開していたのがダッジ(DODGE)です。

発祥は米国で1914年にダッジ兄弟が興したダッジ・ブラザーズ自動車メーカーが前身。1928年にクライスラーのブランドになりましたが、現在はフィアット・クライスラー・オートモービルズの社内カンパニーとして展開しています。
日本には1997年に8リッターV型10気筒というモンスターマシンの「ダッジ・バイパー」を輸入販売。日本ではクライスラー「バイパー」という名称が与えられ、価格も1000万円超というプライスで話題を呼びました。
その後ダッジモデルの「ネオン」や「マグナム」が、クライスラー「ネオン」・「300Cツーリング」という名称で販売されましたが、2007年にダッジブランドとして正規に日本でブランド展開を開始。
しかし、2009年にクライスラーが本国で日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条の適用を申請したことで、その後のモデル投入などは凍結された結果、2011年には日本市場から撤退することになりました。
現在はステランティスのブランドとして存在しており、「チャージャー」や「チャレンジャー」などのアメリカンスポーツカー、SUVの「デュランゴ」などが北米では人気となっています。
※ ※ ※
かつて日本に正規輸入され、現在は消えてしまったブランドとしては、サターン(SATURN)やサーブ(saab)、ローバー(ROVER)などもありますが、これらは現在、もはやブランドとして存在しておらず、すでに世界のどこの市場でも新車が手に入らない状況です。
珍しい例としては、2001年に進出して2009年には日本市場から撤退したヒュンダイ(Hyundai)です。
世界有数の自動車メーカーへと成長したHyundaiは、2022年2月に12年ぶりに日本復活を果たしました。日本でのブランドの読み方は「ヒョンデ」となり、電気自動車「アイオニック5(IONIQ5)」、燃料電池自動車「ネクソ(NEXO)」の2車種がオンライン販売されています。
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