最大82万円強の値下げを敢行!クルマの価格が軒並み上昇する中 なぜテスラは大幅に値下げしたのか
2022年も右肩上がりの成長 世界で130万台超を販売
値下げを発表した1月6日のプレスリリースには明確な理由は示されておらず、「よりシンプルで手ごろな価格を実現した電気自動車となりました」とあるだけです。
調べてみれば、仕様変更もありません。機能を減らして価格を落とす、いわゆる「ステルス値下げ」ではありませんでした。
では、他にどんな理由があるのでしょうか?

考えられることは、シンプルに「業績が絶好調だから」ということではないでしょうか。
報道では、テスラの株価急落が話題になっています。しかし実業を見る限り、近年のテスラのビジネスは順調そのものです。
2023年1月6日のテスラからのリリースにも「いくつかの目標を達成することができた」とあり、2022年のトピックとして20もの成果が掲載されていました。
その内容は「世界各地に合計4万台を超えるスーパーチャージャー(テスラ独自のEV充電器)設置を完了」「フリーモント、ネバダでのギガファクトリーで累計200万台の車両生産を記録」「カリフォルニアに年間1万個のメガパックを生産する新工場を開設」「ノルウェーで最も多く売れたクルマとして、1969年に記録したVWビートルの記録を、モデルYが塗り替えた」など、華々しい業績の伸びを示すものばかりです。
実際にテスラの年間の生産・販売台数は、このコロナ禍の元、驚くほど伸長しています。
コロナ禍前の2018年のテスラの年間生産・販売台数は24万台レベルでした。
それが、2019年は36万台、2020年は50万台、2021年は93万台、2022年は130万台超に。倍々とはいかずとも、毎年1.5倍程度の驚くべき成長を続けているのです。
また、日本におけるテスラの販売も順調のように思えます。正式な数は発表されていませんが、筆者の推定によると、2018年に年間販売600台前後だったのが、2019年に1000台前後、2020年に1800台レベル、2021年に5000台超え、2022年に6000台に迫るほどに伸びているようです。
この日本国内の販売伸長は、2019年秋より導入が始まった、ミッドサイズセダンの「Model 3(モデル3)」が大きく貢献しているようです。
2022年の伸びはもうひとつでしたが、2022年6月にはミッドSUVの「モデルY」が日本に導入されています。年始早々の値引きが功を奏すれば、新型モデルYの販売が伸びて、大きな伸びを引き出すことも考えられます。もしくは、2022年の足踏み状態からの挽回に、今回の年始の値下げがおこなわれたようにも見えます。
※ ※ ※
どちらにせよ、本年の日本の自動車市場もEVへの注目度は、以前として高いまま推移していくはず。そうとなれば、当然、EV専業ブランドであるテスラの注目は、俄然、高いままということ。今年もテスラの販売は、好調さを維持できそうな気配です。
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