熱海の景色を表現した金のふすま絵が空間を引き立てる

　静岡県熱海市に、1日2組限定の食事処「日本料理 楽精庵（らくせいあん）」が開業。この新店は2022年末にリニューアルを遂げた、わずか4室のスモールラグジュアリーリゾート「ATAMI 海峯楼（かいほうろう）」内に誕生した日本料理店です。

　そんな新施設の魅力について、総支配人の美濃さんは次のように話します。

「『楽精庵』はこれまで、ホテルに宿泊する方だけが体験できる空間だったのですが、今回、外来の方でもお食事を楽しんでいただける日本料理店として生まれ変わりました。

　明治時代の末期から平成にかけて活躍した版画家・徳力富吉郎氏が描いた熱海の海と松の絵を、全部で26枚ものふすまに金、青、緑で大胆に表現しています。また、ふすまが開くとその先には、ガラス造形作家・狩野智宏氏によるガラスのオブジェがあり、ライトに照らされて幻想的な空間を演出しています。

　ふすま絵の力強い筆触を間近に感じていただきながら、優雅なディナーをご堪能ください」

●熱海の海の幸や季節の上質な食材が彩るふたつのコース

「日本料理 楽精庵」には2部屋のゆったりとした個室があり、2名から6名まで、また貸し切りでは12名まで利用できます。来店は予約限定のため、周囲を気にせず過ごすことができます。

　味わえるのは、熱海地域でとれる食材を取り入れたふたつのコース。「日本料理コース」は、熱海近海で獲れる海の幸を中心とした月替わりのコース。こだわりの器に美しく盛られた、目にも美しい料理の数々が登場します。

　一方、冬の味覚の代表である河豚や、春の訪れを感じさせるたけのこや山菜、地はまぐりといった季節の贅沢な食材を使用した「特選料理コース」も用意。ゲストの目の前で料理を仕上げるなど、ライブ感あふれる音や香りも感じられる特別なコースです。

　また、貸し切りでの宴席などでは、料理を堪能しながら熱海の伝統文化である熱海芸妓の舞を鑑賞することも可能。アートに囲まれた空間に身を置き、ここでしか味わえない唯一無二のひとときを、心ゆくまで堪能してみたいものです。

●施設概要
・施設名：日本料理 楽精庵
・営業時間：18～23時（最終入場20時）
・席数：2～6名の2部屋（2名より予約可能）
・料金（消費税込）：1万6500円（日本料理コース）、3万3000円（特選料理コース）