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新型「エクストレイル」も採用“日産の最新4WD”が氷上で「GT-R」のような走りを楽しめる理由とは

安定性とドライビングプレジャーを両立したe-4ORCE

 雪道をはじめとするすべりやすい悪路での走破性向上や、悪条件下の舗装路における走行安定性の向上などが4WDのメリットだと考える人は少なくない。確かにかつてはそれも間違いではなかったが、昨今の4WDシステムは走破性や安定性の向上に加え、舗装路での理想的なハンドリングを実現するタイプも増えている。特にこの2〜3年で、そうしたシステムが急速に普及している。

 その一例でもあるe-4ORCEは、氷上でどんな挙動を見せるのか? 結論からいうと、その走りはまるでGT-Rのようだった。

“e-4ORCE”を搭載する「エクストレイル」と「アリア」の走り味は、まるで「GT-R」のようだった
“e-4ORCE”を搭載する「エクストレイル」と「アリア」の走り味は、まるで「GT-R」のようだった

 まずe-4ORCE搭載モデルは、発進や加速がなめらかで力強い。何を隠そう、この点においてはGT-Rのそれを凌駕している。

 駆動力を生み出すモーターは、出力などの制御をエンジンに対して数万倍も細やかにおこなえるため、タイヤがすべる状況をすばやく検知。1万分の1秒というまさに瞬時に最適な出力へと調整し、タイヤがスリップするのを防いでくれる。これを繰り返しおこなうことで、氷上などのすべりやすい路面でもエンジン車とは別次元の細やかでスムーズな制御を実現。駆動力を効率よくタイヤへと伝え、なめらかに加速していく。

 またe-4ORCEは、加速中にハンドルがとられないことにも驚かされた。試しにスリップを抑える電子制御システムをオフにして同様に加速してみると、タイヤの空転が増えるだけでなく、加速フィールからスムーズさが失われ、ハンドル修正を忙しく求められる上にスピードの乗り自体も悪化する。

 さらにe-4ORCEのコーナリング性能は、2WD車や一般的な4WD車とは明らかに異なる。なかでも素晴らしいと感じたのは、すべりやすい路面であるにも関わらず、ハンドル操作に対して素直な反応を示すことだ。

 グリップ力が低い氷上では、ハンドルを切ってもタイヤがすべり、クルマが思うように曲がってくれないこともある。その点e-4ORCEは、そうした挙動を抑え、ドライバーのハンドル操作に対してより忠実にクルマを曲げてくれる。

 e-4ORCE搭載車がまるでGT-Rのようだと感じたシーンは、そこから先の領域にもあった。例えば、コーナリング中にドライバーが積極的にアクセルペダルを踏み込むと、まるで後輪駆動車のようにテールスライドをはじめ、ドリフト状態になって気持ちよく駆け抜けていく。高い走行安定性を実現する一方、ドライビングを楽しみたいときには積極的にドライビングプレジャーを提供してくれるのだ。

 走行安定性とドライビングプレジャーの両立。最新の4WDシステムであるe-4ORCEを搭載したアリアとエクストレイルは、GT-Rに通じるドライブフィールを感じさせる。こうした挙動も、限界をつかみやすい氷上だからこそ分かることなのだ。

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