トヨタ「カムリ」ついに生産終了 北米では人気のセダンが 日本で終了となった理由とは
初代の登場は1980年 長い歴史を持つセダンに終止符
トヨタの上級セダンである「カムリ」の、日本での販売終了が2023年3月ごろから報じられていました。
これまでトヨタからの正式アナウンスはありませんでしたが、ついに2023年4月10日に公式サイトにて発表されました。

たしかに日本での販売はパッとしないのも事実。2021年度(2021年4月~2022年3月)で8933台、2022年の通年での販売台数は新車販売ランキング圏外(50位以下で7700台未満)。直近の2023年2月の販売は、わずかに751台(販売ランキング49位)しかありません。
これはスポーツカーである「GR86」の1062台よりも下。これでは販売終了も仕方ないと感じさせるほどの売れ行きの不振ぶりです。
しかし、カムリには伝統があり、世界市場ではまだまだ人気の高いクルマです。
その歴史は、今からはるか43年前の1980年にまで遡ります。最初のモデルは「セリカ カムリ」。つまり、2ドアクーペである「セリカ」の派生、4ドアモデルとしての誕生でした。
そして、1982年の2代目からは正式にカムリと名乗り、ミドルクラスのスタイリッシュなセダンとして歩み始めます。
その後、2000年代ごろには世界100か国以上で販売されるグローバルモデルとなり、アメリカでもベストセラーカーの地位を獲得。現行モデルは2017年にデビューした10世代目ですが、近年になってもアメリカで年間30万台ほど売れているほどの高い人気を保持。また、中国やアセアンでも、上級セダンとしての、確かな存在感を放っています。
では、なぜ世界市場ではまだまだ人気のカムリが日本で苦戦しているのでしょうか?
その最大の理由として考えられるのが、日本におけるセダンの不人気ぶりでしょう。
2022年1~12月の販売ランキングを見れば、ベスト10は「ヤリス」「カローラ」「ノート」「ルーミー」「ライズ」「フリード」「アクア」「シエンタ」「フィット」「アルファード」というもの。ここに入るセダンはカローラ(2位)のみ。しかも、この中にはハッチバックの「カローラ・スポーツ」や、SUVの「カローラクロス」も含まれています。
ランキングをさらに下位まで見ていけば、20位に「プリウス」、26位に「インプレッサ」、36位に「マツダ3」、47位に「シビック」とあります。ただし、プリウスとシビック以外は、どれもハッチバックも含むもの。
つまり、50位までのランキングで純粋なセダンだけのモデルは「プリウス」と「シビック」しかありません。ちなみにクラウンが31位にランクインしていますが、これは新型のクロスオーバーになります。
もうセダンというジャンルそのものが売っていないし、売っていても、あまり売れていないというのが現状です。クラウンがセダンをやめてクロスオーバーから発売するのも、そうした現状を鑑みてと言えるのではないでしょうか。
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