トヨタ「カムリ」ついに生産終了 北米では人気のセダンが 日本で終了となった理由とは
「セダン人気の低迷」はどうして起きたのか
ちなみにセダンが売れなくなったのは、今に始まった話ではありません。
10年前の2013年の年間販売ランキングをチェックしてみれば、1位から10位は「アクア」「プリウス」「フィット」「ノート」「カローラ」「セレナ」「ヴィッツ」「クラウン」「フリード」「ステップワゴン」。ここでセダンはプリウス、カローラ、クラウンの3モデル。意外とたくさんあります。

ところが20年前の2003年は「カローラ」「フィット」「ウィッシュ」「キューブ」「マーチ」「イスト」「デミオ」「ノア」「アルファード」「エスティマ」でした。なんと、セダンはカローラだけしかありません。
さらに30年前の1993年の年間ランキングは「カローラ」「マークⅡ」「マーチ」「サニー」「クラウン」「シビック」「スターレット」「エスティマ」「スプリンター」「カリーナ」。セダンはカローラ、マークⅡ、スプリンター、カリーナと4モデルの名前が並びます。
こうやって過去30年を振り返れば、セダンはベスト10のうち、4モデルから1モデルであり、それほど大差がないようにも感じられます。
しかし、注意して欲しいのは、その名前です。
いくつものセダンの名前が出ましたが、その中で、過去30年間の間に誕生した新型セダンは、プリウスのみ。それ以外は、ほぼ昭和の時代から続く伝統的なモデルばかりです。
一方、とくに2000年代からのヒットモデルは「ヴィッツ」「ファンカーゴ」「フィット」「ストリーム」「キューブ」「オデッセイ」「ノート」「シエンタ」など、コンパクトカーやミニバンを中心に、どれもユニークな個性を備えるモデルばかり。
また、2022年の年間ランキングのベスト10の、「ヤリス」「カローラ」「ノート」「ルーミー」「ライズ」「フリード」「アクア」「シエンタ」「フィット」「アルファード」と言う顔ぶれを見ても、この中でカローラだけが断トツの長い歴史を持っています。
それ以外は、みな過去10年から20年ほどの新しいモデル。古く感じるフィットでさえ、初代の誕生は2001年。まだ20年ちょっとの歴史しかありません。
つまり、セダンの多くは昭和から続くモデルであり、新鮮味が薄いのです。逆に、新しい魅力を提案する新型のセダンが、まったく投入されていなかったのです。
※ ※ ※
セダンはクルマの基本のスタイルであり、そのために大昔にラインナップが完成してしまいました。
しかし、その歴史と伝統にとどまってしまい、新しい魅力や提案をおこなう新型セダンを生み出すことができなかった。それもセダン低迷の理由のひとつではないでしょうか。
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