“1000馬力オーバーのV12スーパーカー”ランボルギーニ「レヴエルト」 “永遠のスーパーカー少年”は新旗艦をどう評価する?
自然吸気のV12エンジンにモーターを組み合わせたPHEV
ランボルギーニの新しいフラッグシップモデルがワールドプレミアされました。その名は「レヴエルト」。2023年に創立60周年を迎えるランボルギーニの節目の年に、全く新しいPHEV(プラグインハイブリッド)パワートレインを積む次世代スーパーカーが発進します。

レヴエルトという名称は、ランボルギーニのネーミング手法に則り、「ムルシエラゴ」や「アヴェンタドール」と同様、その名をスペインの闘牛の名から拝借しています。
注目のパワートレインは、新開発の6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンに、フロント2基、リア1基の電気モーター、リチウムイオンバッテリー、新設計の8速デュアルクラッチ式トランスミッションを組み合わせたもの。外部からの給電も可能なPHEVモデルです。
システム総合出力は1015cv。パワーウエイトレシオはアヴェンタドールを大きく上回る1.75kg/cvを誇ります。0→100km/h加速は2.5秒、0→200km/h加速は7秒で、最高速は350km/h以上をマークします。
その高性能を一手に支えるのが、“モノフュージレージ”と名づけられた新開発のCFRPモノコックボディ構造です。従来モデルのそれよりも軽く、剛性も上がっています。プリプレグやRTM、フォージド(鍛造)コンポジットなど、異なる成型法を組み合わせたもので、なかでも“ロッカーリング”と呼ばれるRTM一体成型品がユニークです。
CFRPフロントサブフレームのつけ根とサイドシルの内側、さらにリアバルクヘッド下までをリング状につないで一体とした形状は市販車初のもので、その内側に鍛造コンポジットのバスタブをゴソッとはめ込むという仕掛け。エンジンとトランスミッションは、アルミサブフレームに結合されています。
●ハイライトは迫力満点のリアセクション
そんなレヴエルトで注目は、なんといっても内外装のデザインです。なかでもハイライトはリアセクション。ユニークなデザインのリアコンビネーションランプや上方エグゾーストパイプ、可変式スポイラー、下回りに配されるディフューザーなど迫力満点の仕上がりです。
しかもその先には、エンジンが丸見え。大きめのリアウインドウを通してインテリアの様子さえうかがえます。外から見たセンターダッシュ周辺は、なんだかエイリアンのようです。
これらデザインは、エアロダイナミクスが大幅に向上するなどパフォーマンス面にも貢献しています。派手なエアロデバイスに頼らず効果的にダウンフォースを得ることは、いまやスーパーカー界の常識。ちなみにリアスポイラーは、走行モードや状態に応じて3段階に開きます。
ランボルギーニの旗艦モデルのお約束ともいうべき“シザードア”は、アヴェンタドールのそれよりさらに少し外へと開きます。サイドシルがドアについて上がり、より内側まで進めるようになったため、乗降性が格段に向上しています。
ちなみに、ルーフ高も上がっており、室内高はアヴェンタドールと比べて26mmも高くなりました。実際に座ってみたところ、身長170cmの筆者の場合、握りこぶしひとつ分の頭上スペースが確保されていました。これならヘルメットを被ってのサーキットドライブも楽勝です。
大きなセンターモニターを配置するなど、ダッシュボード回りのデザインは随分モダンになりました。新デザインのステアリングホイールにはふたつのダイヤルが備わり、従来からのドライブモード(従来のコルサ、スポルト、ストラーダに新たにチッタを追加)に新たなハイブリッドモードを組み合わせることで、合計13とおりの“キャラ変”を楽しむことができます。
そして今回、ランボのスーパーカー系としては初めて、ADASと呼ばれる安全運転支援機能も搭載されています(従来は「ウルス」にしかありませんでした)。これも時代の変化を感じさせるポイントでしょう。
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筆者はレヴエルトのワールドプレミア後、イタリア・サンタアガタにある伝統の本社工場内に設置されたアッセンブリーラインを見学することができました。
それは、アヴェンタドールのラインを大幅に改装したもので、これまで以上に明るくクリーンな印象。自走式ロボットを活用することで、製造スタッフの快適性も十分に考慮されています。
ちなみにV12エンジンは、専用ラインで1機ずつ、熟練の職人が責任を持って組み立てています。当面の間は、1日当たり7台のペースで生産されるというレヴエルト。早く公道でステアリングを握ってみたい……。ランボルギーニの新フラッグシップは、素直にそう思わせてくれる魅力的なスーパーカーに仕上がっていました。
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