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予想落札価格は2億円超え!? 日産「R90CK」がオークション登場 日本車初となるル・マン24時間で予選トップの歴史的マシン

シャシナンバー「R90C/1」は1990年のル・マン24時間ポールポジション

 2023年6月9日に開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、日産「R90CK」が出品され、いま注目を浴びています。

オークションに登場した日産「R90CK」(シャシナンバーR90C/1)
オークションに登場した日産「R90CK」(シャシナンバーR90C/1)

 2023年6月10日から11日にかけてフランスのル・マンにあるサルト・サーキットで開催される第91回ル・マン24時間レースは、第1回の開催から100周年となる記念すべきレースです。

 この「地球上でもっとも偉大なレース」を祝うイベントのひとつとして開催されるのが、RMサザビーズとル・マン、そしてACOが提携して実現した、ル・マン100周年記念オークションです。

 ここでは「1965年のル・マン24時間レースのスターターフラッグ」や「ジャッキー・イクス選手のロスマンズ・ポルシェ レーシングスーツ」、そして数々の歴史的マシンが出品される予定ですが、なかでも注目なのが「1990 NISSAN R90CK」となります。

 このマシンは、1990年世界スポーツプロトタイプカー選手権(WSPC)用に製造されたグループCカーで、わずか6台作られたR90CKのうちの1台です。

 シャシナンバーは「R90C/1」、つまり1990年のル・マン24時間レースで、マーク・ブランデル選手がポールポジションを獲得したマシンそのものになります。

 1990年ル・マン24時間レースでは、ルール上、予選専用にTカーを用意することが可能でした。日産はターボのブースト圧を上げ、1000馬力を超えるように調整したスペシャルエンジンでアタック。F1ドライバーだったマーク・ブランデル選手は、このマシンで3分27秒と日本車初のポールポジションを獲得、日産は予選を圧倒し、上位5台中4台がR90CKだったといいます。

 ただし決勝では序盤はレースをリードしましたが、結局リタイヤに終わり、日産勢としては長谷見昌弘選手/星野一義選手/鈴木敏夫選手組のNISMO「R90CP」が5位に入ったものの、日本車初のル・マン制覇は翌年1991年の「マツダ787B」まで持ち越されました。

 その後、シャシナンバーR90C/1はニュルブルクリンク480km、ドニントン480kmなどのWSPCレースに参戦しましたが、優勝することなくシーズンを終えています。
 
 その後ル・マン博物館に展示されたと考えられているシャシナンバーR90C/1は、2000年8月にグループCリミテッドがNISMOから直接購入、さらにヘンリー・カムファーダム氏に売却され、その後、尊敬される歴史的レーサー、アーロン・スー氏が購入し、2010年に業者がこのマシンを購入しました。

 シャシナンバーR90C/1は、ル・マンの伝説の非常に重要なマシンであることは言うまでもなく、究極のターボチャージャーを備えたグループCカーといえます。

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 落札の予想価格は100万ユーロ(約1億4892万円)から150万ユーロ(約2億2338万円)とされています。

Gallery 【画像】1990年のル・マン24時間は熱かった! 日産「R90CK」ってどんなクルマ?(20枚)
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