価格差110万円超! 日産 新型「セレナ」の最上級グレードは何が特別? 手放し運転で高速移動が楽な先進ミニバンの価値とは
最上級グレードとはいえラグジュアリー志向ではない
日産の「セレナ」がフルモデルチェンジして6代目へと進化しました。そんな新型で話題となっていることのひとつが、日産独自のハイブリッド・パワートレイン“e-POWER”搭載モデルにのみ設定される最上級グレード「e-POWERルキシオン」の存在です。

セレナはミドルサイズのミニバンで、カタログモデルの価格帯は、e-POWERルキシオンを除くと276万8700円〜368万6100円(消費税込、以下同)。しかし、最上級グレードはそこからなんと110万円以上も高い479万8200円となっています。価格が発表されたときには筆者も驚いたものでした。
そこで気になるのは、e-POWERルキシオンがユーザーにどのようなベネフィットをもたらしてくれるのか? というもの。この最上級グレードには価格差に見合うだけの価値と魅力があるのでしょうか。
e-POWERルキシオンは新型セレナの最上級グレードだけに、豪華装備がおごられていると考える人も多いでしょう。例えば、トヨタ「アルファード」の場合、上級グレードになるほどシートの仕立てや快適装備がグレードアップしていきます。
しかし、セレナe-POWERルキシオンの場合、他グレードと比べて快適装備に明確な違いは見られません。すぐ下に位置するグレード「e-POWERハイウェイスターV」との主な違いは、左右のフロントシートの間に大型のセンターコンソールが備わることと、セカンドシートが左右独立式となり7人乗り仕様となることくらいです。
実はこれら装備差も、高度な運転支援機能に必要なバックアップ用バッテリーを収めるべく大型のセンターコンソールが必要となったり、その影響でセカンドシートの中央部シートを設置できなかったりといった裏事情から生じたもの。つまり、豪華に見せようと意図的に7人乗りにしているわけではないのです。
ちなみに、シート表皮はe-POWERルキシオン専用のものになっていますが、合皮製なので特段、高級というわけではありません。また、キャビンにはアンビエントライトが採用され、各部に専用ステッチが入れられているものの、一見しただけでは高級な印象は受けません。
このように、e-POWERルキシオンは決して“ラグジュアリー志向のセレナ”ではありません。最上級グレードなので豪華な装備がおごられていると期待して選ぶと、本来の個性を見逃す恐れがあります。
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