専用エアロがカッコいい 日産 新型「Z NISMO」北米で初公開! “最強のフェアレディZ”誕生のお祭りムードに水を差す「未解決の課題」とは?
華麗なドリフトを披露する「フェアレディZ」のNISMO仕様
先ごろ米国日産は、「Nissan Z(日本名:フェアレディZ)」のNISMO(ニスモ)バージョンに関し、近く発表をおこなうと予告しました。併せてYouTubeチャンネルでは、華麗なドリフト走行を披露する「Z NISMO」の姿が公開されています。

日産のフェアレディZは、累計180万台以上のセールスを記録するなど、世界中のファンに愛されている日本を代表するスポーツカー。現行モデルのRZ34型は、2022年1月14日に日本で初公開されています。
今回、北米日産が近日中に発表をおこなうとアナウンスしたのは、そんなRZ34型フェアレディZの走行性能をさらに高め、スポーティなルックスをプラスしたNISMO仕様です。
YouTube上で公開されたムービーでは、フォーミュラ・ドリフトにZで参戦しているドライバー、クリス・フォルシュベリが華麗なドリフトを披露。併せて、専用のエアロパーツを装着したZ NISMOの姿を見ることができます。
Z NISMOのエクステリアには、専用の前後バンパーやリアスポイラー、リアディフューザーなどが装着されています。また足元には、こちらも専用設計となるアルミホイールを装着。その奥に、赤く塗られたブレーキキャリパーを見て取れるほか、ボディ全体にNISMOロードカーの“お約束”ともいうべきの赤いライン走っているのが分かります。
ムービーではそのほか、コックピット回りに採用されているNISMO専用デザインの液晶メーターやレカロ製バケットシート、赤いスタートスイッチなどが映し出されています。赤いNISMO専用トリムなどと相まって、スタンダードモデルよりスポーティな仕上げとなっているのが見て取れます。
Z NISMOの詳細なスペックは、現在のところ不明ですが、先代の「フェアレディZ NISMO」と同様、新型も専用のエンジンチューニングが施されているものと思われます。ちなみにエンジンは、スタンダードモデルと同じ3リッターのV6ガソリンターボになりそうです。
●いまだ回復していないRZ34型の供給状況
このように、正式デビューに向けて期待が高まるZ NISMOと日本仕様のフェアレディZ NISMOですが、SNSなどではそんなお祭りムードに水を差すようなコメントを目にします。
実はRZ34型フェアレディZは、国内外における人気の高まりを受けて発売直後からオーダーが殺到。「納期の長期化が見込まれる」という日産自動車の判断から、2022年7月から受注が一時ストップした状態が続いています。
バックオーダー数は現状、5000台ほどといわれていますが、いまだ供給状況は回復していません。オーダー済みのすべての人に納車し終えるまでには、まだまだ長い時間が必要と見られています。
そんな状況の中、Z NISMOと日本仕様のフェアレディZ NISMOを本当に発表・発売することができるのか? SNSなどでは懐疑的な見方が広まっています。
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北米日産は新型Z NISMOについて「日産を象徴するスポーツカーが50年以上歩んできた道のりの中で、次なるエキサイティングなマイルストーンになります」とコメントしています。
最新のNISMOロードカーは本当に発売されるのか? また発売された場合、どのような販売形態をとるのか? Z NISMOと日本仕様のフェアレディZ NISMOの出来栄えもさることながら、日産自動車がいかにして現状の供給問題を解決するのかについても注目したいところです。
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