人気のミドルSUVに高性能モデルが追加 メルセデスAMG「GLC63SE パフォーマンス」欧州登場 0−100km/h加速はスポーツカー並の3.5秒を実現
トータル出力は680馬力・1020Nm
メルセデス・ベンツの高性能部門、メルセデスAMGは2023年7月18日、新型ミドルSUV「GLC」に高性能バージョン「メルセデスAMG GLC63SEパフォーマンス」を設定し欧州で発表しました。

メルセデス・ベンツGLCは初代が2015年に登場したミドルサイズのDセグメントSUVです。2008年に登場した「GLK」の後継モデルとして登場しました。
初代GLCの世界累計販売台数は260万台を突破。2020年と2021年にはメルセデス・ベンツの乗用車のなかでベストセラーモデルとなり、世界中で大ヒットしました。
現行型モデルは2022年に登場した2代目モデルで、日本でも2023年3月に発表されています。
今回欧州で発表されたメルセデスAMG GLC63SEパフォーマンスは、「M139l」型2リッター直列4気筒エンジンを搭載。エンジン単体で476馬力・545Nmを発生するこのエンジンは、世界でもっともパワフルな量産4気筒エンジンです。
これにアファルターバッハで開発された容量6.1kWhの高性能バッテリー、後輪を駆動する204馬力のモーターなどにより、システム最高出力は680馬力、最大トルクは1020Nmを発生。0−100km/h加速は3.5秒、最高速度は275km/hというパフォーマンスを発揮します。
メルセデスAMG GLC63SEパフォーマンスはPHEV(プラグインハイブリッド)で、最大12kmのEV走行距離を発揮。たとえば住宅地に帰宅する際や朝早く出発する際などでは静かにEV走行が可能となっています。これらのパワートレインはメルセデスAMG ペトロナスF1 レーシングから派生したものといいます。
駆動方式は完全可変式のAMGパフォーマンス4MATIC+前輪駆動システムで、後車軸でスリップが発生した場合、必要に応じて電気モーターの駆動力が前輪にも伝達され、トラクションが強化されます。完全可変全輪駆動の機械的接続は、プロペラシャフトと前輪のドライブシャフトによってこれを可能にします。フロント:リアの動力配分は50:50から0:100まで可変されます。
トランスミッションはAMGスピードシフトMCT 9G(9速DCT)で、トルクコンバーターのかわりに湿式クラッチを採用しています。またAMGダイナミックセレクト(ドライブプログラム)は8つのモードを用意が用意されます。
アダプティブダンピングシステムを備えた「AMGライドコントロール」サスペンションが装備されます。これはスポーティな走りと長距離ドライブでの高い快適性を両立したもので、3つのダンピングから選択が可能です。
またAMGアクティブライドコントロールは従来の剛性の高いアンチロールバーを使用する代わりに、このシステムは車体の動きを電気機械的に補正するもので、フロントアクスルとリアアクスルのアンチロールバーは2つの部分に分割されており、中央には3段の遊星歯車が組み込まれた電気機械式アクチュエーターが配置されています。
さらに高速走行時はパワーアシストを減少させ、低速時には増加させる3段階のAMG速度感応ステアリングシステムを採用。またアクティブリアアクスルステアリングも標準装備されます。
メルセデスAMG社のCEO、Michael Schiebe氏は「メルセデスAMG GLCは、絶対的な成功を収めています。スポーティで都会的なライフスタイルに合わせたGLC63SEパフォーマンスは、初のパフォーマンスハイブリッドSUVで、全輪駆動システム、アクティブリアアクスルステアリング、クイックシフトトランスミッションは、感情的に魅力的なAMGの特徴であるドライビングエクスペリエンスを強化します」とコメントしています。
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メルセデスAMG GLC63SEパフォーマンスは発売から1年間の限定で「エディション1」モデルが登場します。これは21インチAMG鍛造ホイールや黄色のブレーキキャリパー、そしてAMGエアロダイナミクスパッケージが装備されるもので、インテリアには特別なエディションバッジと、黄色の装飾的なトップステッチと「エディション 1」のラベルが付いたAMGフロアマットが用意されます。
日本での具体的な導入時期などは未定です。
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