BMWの「キドニーグリル」は最近なぜ巨大化? 他にもある ひと目でわかる BMWデザインの特徴とは
キドニーグリルがますます大きくなっている理由とは?
このように、BMWは昔から続いているデザインの特徴を受け継いでいる部分と、使わなくなっている部分もあります。
受け継がなくなっている理由は、このようなデザインの縛りが強過ぎるとモデルチェンジが難しくなるとBMWのデザイナーが話していました。同じようにその特徴を使えば、変わってないじゃないかと言われ、使わなければBMWじゃないじゃないかと言われてしまうというジレンマに陥るそうです。
BMWとわかるデザインながら、新鮮に見えるようにするのはなかなか難しいのです。

最近では、キドニーグリルがますます大きくなっています。
これはBMWの特徴を活かしながら、新しさを出そうとしている結果なのかもしれません。新型「M3」「M4」など縦長のキドニーグリルが登場したときには、賛否両論が飛び交っていましたが、最近は街中で縦長グリルに出会っても、あまり違和感を抱かなくなってきましたし、変な顔という人も少なくなったような気がします。
新型「7シリーズ」も大きな縦長グリルを採用し、これも大きな反響がありましたが、今ではあの堂々たる姿は7シリーズらしい風格を感じるようになりました。
BMWのデザイナーは、ひとつのモデルで7年売るクルマのデザインをしています。
新車としては終わっても、その後数年は中古車として市場に流通します。つまり発売してから10年以上も市場で通用するデザインを考えなくてはいけないので、発売当初に賛否両論あることくらいは計算に入っているようです。
ユーザーの中にはリピーターもたくさんいるわけで、何回も買ってくれるユーザーでも、同じ形のクルマより新鮮な新しいデザインの方が喜ぶということも折り込み済みなのです。
※ ※ ※
時代によってキドニーグリルは小さくなったり、横になったり、最近のように大きな縦型になったりと変化していますが、最近のグリルにはシャッターが付いたことがトピックスです。
エンジン温度が上がった場合にシャッターが開いて空気を取り入れます。でも高速で走るときには空気抵抗を減らすためにシャッターを閉じます。このときにはグリルの下の開口部からの空気だけで間に合うからです。
エンジンルーム内は複雑な構造になっているため、なるべく空気を流さない方が抵抗が少なく燃費が良くなるからです。
このシャッターは、冬にはエンジンルーム内の放熱を防ぐことができ、駐車中にエンジン温度が下がりにくい分だけ燃費も良くすることに貢献しています。
「i5」「i7」などのBEVの場合にはグリルはありますが、シャッターはなく常時閉じたままです。ではそのフロントグリルに機能はあるのかというと、冷やす必要なないので物理的な機能はありません。それはBMWと認識するため、ということでしょう。
ちなみにBMWのロゴマークの周りが青い色で囲まれていたらそれはBEVを意味し、グリルは開かないのです。
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