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BMWの「キドニーグリル」は最近なぜ巨大化? 他にもある ひと目でわかる BMWデザインの特徴とは

キドニー(Kidney)とは「腎臓」を意味する英語

 BMWはフルモデルチェンジをして新型が登場しても、すぐにBMWとわかるデザインにつくられています。

 あまりクルマに詳しくない人でも、BMWとわかるところが面白いところです。そこにはBMWならではの特徴があるからで、意識しなくても見分けが付くのです。

 BMWモデルで一番わかりやすい特徴は「キドニーグリル」です。

BMW現行型「X7」のキドニーグリル。キドニーとは腎臓を意味する英語だ
BMW現行型「X7」のキドニーグリル。キドニーとは腎臓を意味する英語だ

 キドニー(Kidney)とは、腎臓を意味する英語です。初期のBMWのキドニーグリルの形状が、左右に2つある人間の腎臓に似ていることから、そう呼ばれるようになりました。

 その歴史は古く、すでに1933年に登場した「303」から採用しているそうですので、2023年で90周年を迎えます。

 以来キドニーグリルは縦長になったり横長になったりと変遷しますが、BMWのすべてのモデルに採用されています。いままでに採用されなかったモデルは、BMWが1959年代にライセンス生産した「イセッタ」以外に知りません。

 BMWのエンジニアは単にドイツ語で「ニーレン(腎臓)」と呼びます。グリルということを略して話をするので、発表会でドイツ語から日本語に同時通訳するあまりクルマに詳しくない通訳者が「BMWはクルマなのに腎臓があるのですね」と同僚に真顔で聞いたという話もあります。

 キドニーグリル以外にも、BMWならではのデザイン上の特徴があります。それは「ホフマイスター・キンク」と呼ばれるものです。

 これは、Cピラー(後ろの柱)の形状です。Cピラーの根本のところが太くなるようなデザインで、クルマが骨太でしっかりした感じに見えるというメリットがあります。

 また窓の下端のラインが後ろに向かっていった最後のところで上に持ち上がりスポーティに見える点もBMWの走りのキャラクターと合うので、長く使われています。

 これはヴィルヘルム・ホフマイスター氏という、1960年頃にBMWに所属していたデザイナーが考案したデザインで、ドイツ語ではホフマイスター・エッケ(角)と呼ばれます。

BMW新型「5シリーズ」のホフマイスターキンク
BMW新型「5シリーズ」のホフマイスターキンク

 BMWはバイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ(バイエルン地方のエンジン工場)という名前の頭文字を取ったものです。そもそもはエンジン製造会社なのです。だからボンネットの下のエンジンが力強く活躍することをイメージできるように、ボンネットの中央付近を盛り上げているのがパワーバルジです。これもBMWらしいデザイン特徴です。

 ヘッドライトが丸型4灯というのもBMWの特徴です。新しいモデルではライトケースが四角くなっても、中のライトは丸型4灯になっています。

 昔からの伝統のようにサイドのキャラクターラインがあり、そのライン上にドアハンドルがレイアウトされた時代が長かったのですが、最近はそのキャラクターラインがなくなっているモデルも増えてきました。

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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