ホンダはなぜ新たな手法に挑んだのか? オンロード/アドベンチャーバイクを同時開発! 「XL750 トランザルプ」の希有な誕生秘話
エンジン特性の味つけは2台それぞれでチューニング
ホイール径は、XL750 トランザルプがフロント21インチ、リア18インチ、CB750 ホーネットは前後とも17インチでサスペンションストロークも異なりますが、そうした点も両立できたと佐藤さんは話します。

「過去のトランザルプは、最終的にフロント19インチとなりましたが、欧州などで今も乗り続けているライダーの間では21インチモデルの方が高評価なんです。そのためXL750 トランザルプではフロントに21インチを採用しましたが、現地での試乗会でも『これぞトランザルプ!』といった声が多く、妥協しなくてよかったと感じました」(佐藤さん)
エンジンに求められる特性も、アドベンチャーモデルは低中回転の扱いやすさ、ストリートファイターは高回転域でのパワーと異なりますが、味つけをそれぞれ変えることで対応しています。
「吸気の経路を長く取ると低中回転型の特性となるので、トランザルプではカウルの前面に給気口を設けて経路を長くし、逆にホーネットでは短くして高回転域での気持ちいい吹け上がりを実現しました。ただし、ストリートでは低中回転域でのトルクも大切ですので、基本設計は変えていません」(細川さん)
XL750 トランザルプに試乗した際は、低中回転域での厚いトルク感に加えて、高回転域での伸びのよさが印象的でした。対するCB750 ホーネットは、その気持ちよさがさらに向上しているとのこと。
残念ながらCB750 ホーネットの2023年中の日本導入は見送られましたが、ぜひ国内でも乗ってみたいという気持ちが強くなりました。
●製品仕様
■XL750 トランザルプ
・価格(消費税込):126万5000円
・サイズ:2325×840×1450mm
・重量:208kg
・シート高:850mm
・エンジン:754cc並列2気筒SOHC(ユニカム)4バルブ
・最高出力:91ps/9500rpm
・最大トルク:75Nm/7250rpm
■CB750 ホーネット(欧州仕様)
・サイズ:2090×780×1085mm
・重量:190kg
・シート高:795mm
・エンジン:754cc並列2気筒SOHC(ユニカム)4バルブ
・最高出力:91ps/9500rpm
・最大トルク:75Nm/7250rpm
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