8世代目のBMW新型「5シリーズ」乗って分かった“攻めのモデルチェンジ”の真価とは?「ドイツ製セダンの定番」走りはどう変わった?
ワインディングロードでも爽快に飛ばせるM60 xDrive
では、i5 M60 xDriveはどうでしょう? こちらは前後2モーター仕様で、合計最高出力は601ps、最大トルクは820Nmにも達します。0-100km/h加速は3.8秒、最高速は230km/hとなります。

当然ながら、加速は至極パワフル。実はスポーツタイヤはオプションで、試乗車はサイズ、銘柄ともにeDrive40と同じものを履いていたのですが、電気モーターによる4輪駆動は緻密な制御でホイールスピンなど一切起こさず、至極なめらかに、しかし、すさまじい速さを引き出すことができます。
気持ちよさを倍加させるのが、EV版7シリーズである「i7」にも装備されていたBMWアイコニックサウンド。要するに加速感に味つけをする電子音なのですが、これが単なるエンジン音の模倣ではなく、かといってやたらスペーシーでゲーム的な音でもない、気分を高めるいい音なのです。アクセルの踏み込み、速度の伸びと、それに応じて駆け上がっていくサウンドのリンクがもたらす加速の一体感には、「なかなかやるじゃん!」と思わされたのでした。
さらに、お馴染みの赤と青のステッチが入れられ、センターマークまで備わるステアリングホイールの左側だけに用意された「BOOST」と書かれたパドルを引くと、10秒間に限り、いよいよフルパワーが開放されます。「うわっ!」とのけぞるほどのダッシュ、使える場面はそう多くはなさそうですが……。
標準で8mmローダウンとなるシャシーには、オプションのアダプティブ Mサスペンション プロフェッショナルが組み込まれていました。こちらはアクティブロールスタビリゼーション、つまりは電子制御スタビライザーつきです。
その走りはやはりタイトな印象が高まり、操舵に対する手応え感も適度に出ていて、ワインディングロードを爽快に飛ばすことができます。こちらも、「もう少し後輪主体の蹴り出し感などがあってもいいかな」とは思いつつ、安心してハイペースを保てることは請け合いです。
ただし、車重がかさむだけに無理は禁物。慣性には勝てませんから……。
* * *
とにかく、「アグレッシブに攻めているな」という印象が、最初にそのデザインを見たときから感じられた新型5シリーズ。実際に、クルマが電動化、知能化を進める中で「駆け抜ける歓び」にも変化が求められる中、受け身にならず意欲的に新しい地平を開拓していく存在だというのが、2台のi5の試乗を終えての感想です。
日本で乗れるのも、もうすぐ。そのときには、内燃エンジン車である「523i」や「523d xDrive」もじっくり試してみたいと思います。
●BMW i5 eDrive40 Mスポーツ(※価格以外のデータは欧州仕様)
・車両価格(消費税込):998万円
・全長:5060mm
・全幅:1900mm
・全高:1515mm
・ホイールベース:2995mm
・駆動方式:RWD
・電気モーター:交流同期電動機
・最高出力:340ps
・最大トルク:400Nm
・駆動用バッテリー総電力量:83.9kWh
・サスペンション:(前)ダブルウイッシュボーン式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)245/50R19、(後)245/50R19
●BMW i5 M60 xDrive(※価格以外のデータは欧州仕様)
・車両価格(消費税込):1548万円
・全長:5060mm
・全幅:1900mm
・全高:1515mm
・ホイールベース:2995mm
・駆動方式:4WD
・電気モーター:交流同期電動機
・フロントモーター最高出力:261ps
・フロントモーター最大トルク:365Nm
・リアモーター最高出力:340ps
・リアモーター最大トルク:430Nm
・システムトータル最高出力:601ps
・システムトータル最大トルク:795Nm
・駆動用バッテリー総電力量:83.9kWh
・サスペンション:(前)ダブルウイッシュボーン式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)245/40R20、(後)275/35R20
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