「アメリカ大統領を守ったキャデラック」がオークションに登場! シークレットサービスが利用した警護車両の落札価格とは?
コンディションとヒストリーを考慮した落札価格
興味深いことに、ルーズベルトが乗った初の大統領専用車は、実は大統領のためにつくられたものではありませんでした。なんと、悪名高いマフィア、アル・カポネのためにつくられたものだったのです。
米国財務省がアル・カポネの脱税容疑事件で押収した車両が防弾仕様だったため、大統領専用車として“流用”されたのだそうです。

その後、初めて大統領のための防弾仕様車がつくられたのは1942年のこと。1939年式のリンカーン「サンシャインスペシャル」を改造したものだったそうです。
現在の大統領専用車は、同一の防弾・防爆仕様によるリムジンが3台つくられています。どれに乗っているのか分かりにくくするためと、万一、車両にトラブルが生じた際にすぐに大統領が乗り換えられるように、といった戦略に基づいています。
さて、今回オークションに出品されたシリーズ75 フリートウッドは、インテリアがダークブルーのベロアで仕立てられ、シートとドアカードには大統領シールが装着されています。
フロントグリル下の赤色灯、サイレン、双方向無線などを含むシークレットサービス仕様もレストアされ、エアコンはフロントとリアで独立式となっているそうです。
また、2005年の売却時の売り手が、国土安全保障省であることを示す“所有権移転書類”を含む、歴史的資料のフォルダが付属していました。
走行距離は3万5054マイル(約5万6000km)でレストアが施された車両なので、写真を見る限りはきれいな状態を保っていたようです。
気になる落札価格は4万ドル(約594万円)。決して破格とはいえませんが、ヒストリーを考えれば高過ぎない価格だったように思います。
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