世界でたった1台の“幻のクルマ”! メルセデス初代Eクラスクーペをベースにしたガルウイング「ボシャートB300」ってどんなモデル?
約7400万円で落札 高い? 安い?
B300 ガルウィングは、1989年にデザイナーのハルトムート・ボシャート氏が、メルセデス・ベンツ「ミディアムクラス」のクーペモデルである「C124型」をベースとして手がけたワンオフモデルです。

C124のボディにガルウィングドアを搭載し、4人乗りのクーペを実現するべく、さまざまな設計変更が行われました。多くのパーツはメルセデス・ベンツ「SLクラス(R129型)」から用いられています。
最も大きな設計変更としては、全長1.66mの大きなガルウィングドアを搭載するために、Cピラーを25cm分前方へと移動させている点といえます。ベース車両からのホイールベースなどは変更されていませんが、これにより後部座席へのアクセスを実現しました。
エンジンはツインターボが搭載され、最高出力は283馬力。ボシャートはショーカーとはいえど、しっかりとパフォーマンス面にも気を遣っていました。
B300 ガルウィングは1989年のフランクフルトモーターショーでアンベイルされ、価格は18万6000ドイツマルク(約1500万円)で、300台が販売される予定でした。
しかし、設計があまりにも複雑であったことから、限られた台数しか生産されず、ガルウィングを搭載する個体は、今回のオークションに登場したこの1台となっています。
この個体は、2005年からエンスージアストの元で保管されており、ウッド調のステアリングホイールや、車内電話、カバーなどをはじめとしたスペアパーツも揃っています。
それに加えて、各種資料も付帯しており、購入時の請求書や、設計図、パンフレットのほかにも、VHSビデオテープなども揃えられている状態です。
また、2023年には、1万6216ユーロ(約262万円)相当の修理が施されました。加えて、新塗装に7783ユーロ(約126万円)、レザー加工に4771ユーロ(約77万円)など、多くの作業時間と金額が費やされています。
それらの状態の良さと希少性の高さが相まって、最終的には45万5000ユーロ(約7373万円)で落札されました。
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最も直近に登場しているガルウィング搭載車であるメルセデス・ベンツ「SLS AMG」も中古車市場で高値で取引されています。
そのデザインからか、後継モデルでありながらも通常ドアを採用している「AMG GT」よりもはるかに高い金額で販売されています。
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