デザイン重視の“おしゃれSUV”トヨタ新型「クラウン・スポーツ」のリアシートは快適? スポーツを名乗っても「クラウンの名は伊達じゃない」
タイトになった後席空間だが快適性はハイレベル
続いて、新型クラウン・スポーツのリアシートの着座姿勢を見てみましょう。

ホイールベースが短縮されたことで、後席乗員のヒップポイントはクラウン・クロスオーバーよりもわずかに高く、かつ前方へ移動しています。とはいえ、足下が狭くなったなど、その違いには不満を覚えるほどではありません。
このように、スペース的には不満のない新型クラウン・スポーツのリアシートですが、クロスオーバーやセダンに比べると左右のウインドウ面積が小さく、わずかながら閉塞感を覚えます。
また、リアシートの背もたれにリクライニング機構が備わっていないことも、気になる人は多いでしょう。今回の試乗時は、背もたれを倒す必要性を感じなかったのですが、ロングドライブ中に姿勢を変えたいときなどに、リクライニング機能があるといいなと感じました。
ちなみにリアのシートヒーターは、PHEV仕様のみの設定。同乗者のために必須という人は、必然的にPHEV仕様をセレクトする必要があります。
このように、一長一短ある新型クラウン・スポーツのリアシートですが、走行中の乗り心地は想像よりも上々の印象でした。
“スポーツ”の名にふさわしい走りを楽しめるよう、新型クラウン・スポーツのサスペンションが相応に固めてあるのですが、荒れた舗装の上を通過しても、路面からゴツゴツと大きな入力が伝わってくることはありません。
試乗車は走行距離が少ないことも影響したのか、リアシートに座っていても路面の細かい凹凸を感じますが、不思議なことに不快感を覚えるほどではありませんでした。
足回りの開発を担当したエンジニアに話を聞いたところ、新型クラウン・スポーツを始めとする現行のクラウンシリーズは、走行中の乗員の視線の揺れを抑えることに注力してきたとのこと。
確かに、新型クラウン・スポーツは足回りが引き締まっていることもあり、走行中、路面の細かい凹凸などで時折、頭が揺れることがあるのですが、視線はグラグラと動くことがありません。
加えて、静粛性が高いため、走行中、ドライバーと後席乗員は声を張り上げることなく普通の声のトーンで会話を楽しめるのも好印象です。
確かに新型クラウン・スポーツの乗り味は引き締まった印象ですが、さまざまな美点によって上々の乗り心地を味わうことができます。
* * *
新型クラウン・スポーツは、デザインを重視した関係で21インチという大径のタイヤ&ホイールを装着しています。それでも乗り心地は快適で、ロングドライブも快適に楽しむことができそうです。
新型クラウン・スポーツは過去に例がない新種のクラウンですが、その快適性におけるDNAにはしっかりとクラウンらしさが息づいていました。
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