“小さな高級車”レクサス新型「LBX」の気になる実力とは? 本質を磨き込むことで上質さや高級感を追求! 車格を超えた走りが好印象
車格を忘れてしまいそうになる優れた走行安定性
動力性能的には、0-100km/h加速などの額面以上に実用域での元気のよさを感じます。これはパワーアップ分以上にレスポンスのよさが際立っているからでしょう。

欧州の街中にいくつもあるラウンドアバウトは、左方から来る車両を優先しながら停止することなく侵入できるお約束ですが、円内のクルマの動き如何で停まるか回るかを瞬時に判断することが求められます。
そういう咄嗟の操作にもパワートレインがきっちりついてきてくれるだけでなく、思い描いた通りに加減速してくれる、減速から旋回、そして脱出から加速という一連の動作がきれいにつながる、そのリニアリティこそがLBXの美点なのだろうと感じます。
静かさや乗り心地といった快適性はさすがのレベルに達していました。荒れた路面が連続して現れるとリア回りがややバタつく感がありますが、これは試乗車が18インチタイヤを履くFF車がゆえのクセであることも考えられます。17インチ仕様や“四独サス”仕様の4WD車であれば、雰囲気も変わるかもしれません。
ハンドリングは芯がしっかり通った安心感の高いもの。コンパクトかつワイドトレッドで回頭性は高い一方、後ろ脚がしっかり粘ってくれることもあって旋回時の安定性は車格を忘れてしまいそうなほどです。
それは直進安定性も然りでして、高速巡航時のすわりのよさは見事なもの。ともあれスタビリティという点でみれば、ひとつ上のUXにも比肩するか、それ以上という感もあります。
ちなみに“ゾーン30エリア”の続く街中からワインディング絡みの郊外路、そして120km/hリミットの高速巡航と、バランスよく織り交ぜて走ってみての燃費はほぼ20km/Lというところでした。
意のままに走る心地よさを優先したパワートレインのセットアップや、履くタイヤの大きさ、そしてFFで1300kgを超える重量などからみれば、まあこんなものかなとも思いますが、ヤリスやアクアのように爆発的低燃費というわけにはいかないことは頭に入れておくべきかもしれません。
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LBXは上質や高級などという価値の提供を、盛ってナンボの足し算ではなく、見て触って走ってナンボという本質のところをきっちり仕上げるという正攻法で挑んでいるクルマだと思います。
そのミニマルな手法を支持できるのが、つまるところLBXの商圏である欧州や日本のような、クルマカルチャーがある程度成熟しているエリアということになるのでしょう。
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