レンガ色×黒の内装がおしゃれ! マツダ「CX-30レトロスポーツエディション」はレトロモダンの世界観がカッコいい意欲作
ブラック×テラコッタのおしゃれなコーディネート
マツダが新しい内外装コーディネートを提案してきました。特別仕様車「レトロスポーツエディション」がそれです。

「ブラックで引き締めたエクステリア。テラコッタ×ブラックを基調としながら、どこかセンスの良い大人の趣味部屋のようなインテリア。スポーティな世界観を引きたてつつも、レトロなカスタムカーのような雰囲気も感じさせる特別仕様車です」
マツダはレトロスポーツエディションのコンセプトについて、このように説明します。
レトロスポーツエディションのエクステリアは、鋳物をつくる際の砂型の砂をモチーフにした「ジルコンサンドメタリック」をイメージカラーに設定(他のボディカラーも選べます)。ドアミラーやホイール、そしてシグネチャーウイングなどをブラック仕上げとし、シックでスポーティに演出しています。
一方のインテリアは、テラコッタというオレンジとブラウンの中間に位置するレンガのような色をブラックと組み合わせてコーディネート。素材は合皮と“レガーヌ”と呼ばれるスエード調生地を組み合わせています
ちなみに今回フォーカスする「CX-30」のレトロスポーツエディションは、ダッシュボードの一部にもレガーヌをあしらっています。
スエード調素材は肌触りのよさとスポーティな雰囲気から、高級車やスーパーカーにも使われる素材。それもあってか、CX-30レトロスポーツエディションのコックピットは、クラスを超えた上質な雰囲気が漂っています。
そんなCX-30レトロスポーツエディションですが、実車を見て「このコーディネートは好みが分かれそうだな」と感じました。
選ぶボディカラーによって印象が大きく変化するエクステリアはともかく、ブラックとテラコッタを組み合わせたインテリアはブラック1色のそれに比べて精悍さに欠け、ホワイトほど華やかではなく、バーガンディのような鮮やかさもありません。
しかし、ブラックのモノトーンよりは暖かみが感じられ、落ち着いた印象を得られるインテリアであることは間違いありません。また、心地よさを味わえるという点は特筆すべきところでしょう。
「このインテリアの印象、どこかで感じたことがあるな」と記憶をさかのぼってみると、かつてマツダが初代「ロードスター」に用意していた上級グレード「Vスペシャル」に近い気がしました。
ロードスターのVスペシャルは、イギリスの古いスポーツカーの雰囲気をモチーフにしていました。そのためレトロスポーツエディションとは印象が異なるはずですが、レトロとモダンが融合するタイムレスな表現としては共通する部分があり、また、温かみを感じさせるスポーツテイストという方向性は共通する部分があるのではないでしょうか。
今回の試乗車はボディカラーがイメージ色のジルコンサンドメタリックでしたが、こうしたインテリアコーディネートには、「プラチナクォーツメタリック」や「セラミックメタリック」といったボディカラーとも相性がよさそうです。
いずれにしろ、レトロ×スポーツというマツダの試みは、CX-30に新たな価値をプラスしているように感じました。
ちなみにCX-30レトロスポーツエディションは、同じく特別仕様車の「ブラックトーンエディション」をベースとしています。しかしレトロスポーツエディションは、運転席のパワーシート&ポジションメモリー機能、前席シートヒーター、ステアリングヒーター、そしてBOSE製オーディオシステムなどが追加されています。
最上級グレードにも匹敵するこうした装備内容を踏まえると、レトロスポーツエディションはハイコスパな特別仕様車でもあると実感させられます。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ

タイヤの選び方が変わるーーデザインによる世界観の表現と性能とを両立したブリヂストン REGNO「GR-XIII B Edition」で“大人のドレスアップ”【PR】