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ラグジュアリーブランドらしい“こだわり”が随所に! “レクサス最小SUV”の真価とは? 新型「LBX」は全方位的にプレミアム

3気筒であることに気づかないほどの静粛性

 こうした内外装の仕立ての違いだけなら、「化粧を濃くして価格を上げている」と指摘されても仕方がありません。

 ですがLBXは、実は見えない部分でもヤリスクロスと差別化を図っています。むしろそっちの方が、LBXの真骨頂といえる部分かもしれません。

トヨタ「ヤリスクロス」がベースといわれるが、中身や出来栄えはそれとは別格の完成度を誇るレクサス新型「LBX」
トヨタ「ヤリスクロス」がベースといわれるが、中身や出来栄えはそれとは別格の完成度を誇るレクサス新型「LBX」

 例えばLBXのエンジンは、バランスシャフトを追加して振動と音を抑制。その上でバッテリーをバイポーラ型とし、モーターの(4WD車はリアモーターも)パワーをアップさせています。

 その違いは、走り始めればすぐに感じられるレベルです。まずヤリスクロスに比べると、室内に伝わる騒音がロードノイズも含め、ひと回りどころかふた回り以上静かで、振動も少なく、いわれなければ3気筒エンジンであることに気づかないほどでした。

 また、「ハイブリッド車はアクセルを踏んでから加速するまでの反応が鈍い」なんていわれていたのも過去の話。LBXはレスポンスよく……とまではいわないものの、不満なく反応してくれます。

 それえでいて燃費は、カタログ記載のWLTCモードで27.7km/L(FF車)とレクサス車トップの実力。重量アップやパワーユニットの味つけを燃費最重視から質感重視へ変えたこともあって、ヤリスクロスのハイブリッド(最良で30.8km/L)に比べれば若干見劣りするものの、これだけ走れば実際のガソリン代の差額は極めて小さいので気にしなくていいレベルだと筆者は考えます。ちなみにLBXも、指定燃料はレギュラーです。

 そんなパワーユニット以上にヤリスクロスとの違いを感じたのは、LBXのフットワークのよさでした。

 ボディサイズや重心の高さを感じさせないどっしりとした走り味なのに、軽快さもしっかり感じられる……ちょっと不思議な感覚ですが、それぞれをハイレベルで両立している点が素晴らしいのです。

 サスペンションの味つけ自体は少し硬めで、低速域では路面の段差を拾って突き上げなどを感じることもあります。しかしそれも、スピードが上がっていくほどに感じなくなります。

 ある意味、LBXはワインディングロードや高速道路での操縦性を重視して開発されたモデルなのだいうことを実感させられます。ちなみに4WD車は、FF車に比べると少々マイルドな乗り味だったこともお伝えしておきましょう。

 このように、LBXのドライバビリティはヤリスクロスのそれとは明確に異なり、それを「いいもの」として感じられるドライバーであれば、LBXを選ぶ意味は大きいといえるでしょう。

 そんな走り味の違いを生み出している要因は何か? 実はサスペンションといった小手先の部分だけでなく、体幹に相当するシャシーそのものが違うのです。

 背骨となる車体骨格は、レクサスらしい走り味を求めてブレースの追加やスポット打点の増加などで大幅に強化。そこにサスペンションのチューニングが加わり、このどっしり、かつ軽快な乗り味を実現しているのです。

●海外のプレミアムブランドと互角以上に戦える

 LBXはヤリスクロスの2倍近いプライスタグを掲げるモデルなので、「その価格差に見合うだけの価値はあるの?」と疑問を抱く人も多いでしょう。

 しかし、そのたたずまいから触感や操作フィールまで含めた内装の高い質感、そして、パワートレインやフットワークといった動的性能の向上など、全方位的にレベルアップしていることを考えれば、この価格差も仕方ないと思えます。

 特にドライバビリティのよさは想像以上で、海外のプレミアムブランドのモデルと比べても、互角以上に戦える実力だと断言できます。

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 小さな高級車――それは過去の日本車ではなかなか成功を収めることができなかったカテゴリーです。しかし、住環境の影響やダウンサイザーの増加など、「大きなクルマはいらない、でも上級なクルマが欲しい」という人が多くなっている今、時代が求めているクルマとはLBXのようなモデルなのではないでしょうか。

Gallery 【画像】「えっ!…」やっぱりレクサスのクルマづくりは別格! 新型SUV「LBX」を写真で見る(46枚)
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