いつかは欲しい“大人の秘密基地”! キャンピングカーは今 なぜ人気? コロナ禍明けの新たな傾向とは?
簡易的なベッドキットを装備する「車中泊仕様車」が人気
そして、キャンピングカー市場を支えるもうひとつの人気者が、車中泊仕様車です。

簡単に説明すると、車内での就寝機能に特化したものですが、キャンピングカーと大きく異なるのは、8ナンバー登録となる構造変更を伴う改造は行わず、装備も最小限することで、価格を抑えています。
車両は、ハイエースなどのワゴン車に、ベッドキットを装着したものが中心。このため、価格も手頃なことが強み。日産自動車では、車中泊ニーズの高まりに注目し、メーカー純正の車中泊仕様のキャラバン「マルチベッド」と「マイルーム」を展開。メーカー純正ならではの高品質と高機能を売りとしています。
もちろん、車中泊車の主力は、ユーザーが愛車にベッドキットを取り付ける簡易的なもの。ベッドキットの新商品として、日本復活を果たしたばかりの本格クロカン「ランドクルーザー70」用のものを、キャンピングカーメーカーである「トイファクトリー」が出展し、注目されていました。
新たな流れとしては、2022年末に日本への正規導入が始まったイタリアのFIATの商用車「デュカト」ベースの日本製キャンピングカーの増加です。
FIATデュカトは、キャンピングカーベースとしても欧州で多く活用されている車種で、これまでも日本には欧州製キャンピングカーが輸入されてきました。しかし、並行輸入車であるため、部品供給やメンテナンス体制には課題がありました。
それが正規導入車となったことで、国内での部品入手も用意となり、手厚いメーカー保証も受けられるように。まだ店舗数は限られるものの、ディーラーも配備も進んでいます。
そこで高価格帯モデルを中心に、ボディの大きさを活かした広々としたキャンピングカーが、続々と登場しています。日本製の大型キャンピングカーといえば、キャンピングカー専用トラック「トヨタカムロード」などをベースとしたキャブキャンが主力ですが、そのニーズの一部をデュカトが奪うなんてことも起きるかもしれません。
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近年のキャンピングカーの人気アイテムにも注目してみましょう。
今、急速に普及が進んでいるのが、就寝や休憩時に活躍する車載クーラーです。これまでも大型のキャンピングカーには、車載用及び家庭用エアコンが装備されていましたが、近年は、車載用クーラーの小型化と低価格が進んだことで、軽キャンピングカーでも定番アイテムとなろうとしています。

もちろん、クーラーには電源が必要となるため、大容量のサブバッテリーが必須。そこでリチウムイオンバッテリーの需要も増えています。ただし、小型で高性能なリチウムイオンバッテリーは、従来の主力であった鉛ディープサイクルバッテリーと比べ、非常に高価。これが結果的に、キャンピングカーの購入価格上昇にも繋がっているといいます。
また価格面の話題では、車両価格の上昇傾向が見られます。これは、現在の資源高騰も要因のひとつとなっていますが、メーカーにより装備や仕様を見直すことで価格の上昇を抑えてる企業努力を行っているところもあるようです。
過去最大の出展社数となったジャパンキャンピングカーショーは、キャンピングカー人気を裏付けるものであるのは確かでしょう。
しかしながら会期中の来場数は、前年よりも4772人減の46459人に留まりました。前回は、コロナ明け初の開催として人気があったことや、今回の最終日が降雪という悪天候に見舞われたことも原因と思われますが、アウトドアブームが下火となってきたのも事実。このため、キャンピングカー人気も少し落ち着くという見方もできるため、購入や売却のタイミングも重要となりそうです。
ただ車中泊による旅も当たり前となった今、安価に旅行を楽しみたいというニーズは根強いことから、今後は車中泊仕様車の人気が高まっていく可能性は高そうです。
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