VW新型「ティグアン」はどう進化? 3代目となったベストセラーSUVは 大幅改良されたエンジン搭載で新次元の走りへ
ガソリン/ディーゼルエンジンともに進化している
エクステリアデザインも全面的に見直されました。

SUVらしいボクシーなプロポーションを基本としながらも、従来より薄型のヘッドライトを採用してキリリとした表情を生み出したほか、前後のフェンダーにはシャープなキャラクターラインを設けてスポーティなイメージを打ち出しています。
今回試乗したのは、1.5リッター・ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせた上級グレードのエレガンス、そしてパワフルな2リッター・ディーゼルエンジンを積むスポーティなRラインの2台でした。
先にエレガンスの印象を紹介すると、ガソリンエンジンが静かでスムーズなこともあって、車内はとても静か。このエンジンは最高出力が150psと際だって強力なわけではありませんが、ガソリンエンジンが苦手とする低回転域ではモーターが巧みにサポートして、十分な力強さが手に入ります。
乗り心地は、かつてのフォルクスワーゲンのようにどっしりとして重厚なわけではありませんが、いかにもボディや足回りがしっかりと作り込まれている印象で安っぽさを感じません。
また、足回りの動き方がしなやかなのにハンドリングが軽快なのは、前述したDCC Proの恩恵でしょう。
もう1台のRラインも、スポーティなグレードだからといって足回りを極端に固めていないところが好印象。そして、こちらもおそらくはDCC Proの効果により、路面からゴツゴツとしたショックをほとんど伝えない快適な乗り心地に仕上がっていました。
最高出力193psのディーゼルエンジンは実に力強く、アクセルペダルを深く踏み込めば低回転域からでも力強く加速してくれます。
いっぽうで、ディーゼルエンジンが苦手とする振動や騒音は、走り出してしまえばほとんど気にならないレベルまで低減されています。ディーゼルエンジンとは思えないほど素早く回転数が上昇する点を含め、スポーティなティグアンのイメージにぴったりのパワートレインといえるでしょう。

※ ※ ※
最近のフォルクスワーゲンは、電動化に注力するあまり、エンジン車の開発がおろそかになっているのではないかと心配していましたが、新しいティグアンに乗って、その不安が少し解消されました。
現在、フォルクスワーゲンは「2033年から2035年の間にヨーロッパ市場向けエンジン車の生産を終了する」ことを目標としていますが、仮にこれが現実のものとなったとしても、少なくともまだ10年近くはエンジン車を作り続けることになります。
フォルクスワーゲンほど長年にわたって人々から信頼され、そして深く愛されてきた自動車メーカーは、世界中探しても決して多くありません。そうした信頼に応えるためにも、今後もフォルクスワーゲンらしい誠実なクルマづくりに邁進して欲しいと願っています。
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