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国産スーパーカーの最高峰!? 1996年式ホンダ「NSXタイプR」が米国オークションに登場 ピュアスポーツと呼ばれる“R”とノーマルNSXとの違いとは

「新車価格の8倍超え」も期待されたNSXタイプR、その理由は?

 2024年3月にアメリカ・フロリダ州マイアミで開催されたオークションに、1996年式のホンダ「NSX」が出品されました。

 その予想落札額は、当時の新車価格を大きく超える45万ドルから55万ドル(日本円で6770万円〜8280万円)とされていましたが、結果最低落札価格には届かず、落札にはいたりませんでした。

米国オークションに登場した1996年式ホンダ「NSX-R」 (C)2024 Courtesy of RM Sotheby's
米国オークションに登場した1996年式ホンダ「NSX-R」 (C)2024 Courtesy of RM Sotheby's

 このNSXに新車価格を大きく超える予想落札額が設定された最大の理由は、この個体が「タイプR」という非常に希少なグレードであるためです。

 NSXタイプRは、ベースとなるNSXの登場からおよそ2年が経過した1992年11月に発売されました。

 ホンダ自身が「レーシングカーのチューニング理論を随所に応用したピュアスポーツモデル」と称するタイプRは、徹底した軽量化によってベースモデルから120kgの軽量化を実現しています。

 さらに、ドイツ・ニュルブルクリンクをはじめとする世界各地のサーキットにおける走行テストを反映させた専用チューニングの足回りが備わるほか、MOMO製ステアリングやレカロ社との共同開発によるフルバケットシートが装着されるなど、さまざまな点でベースモデルと差別化が図られています。

 また、エンジンはベースモデルと同じものですが、クランクシャフトのバランス精度やピストン/コンロッドの重量精度向上といった、レーシングカーに見られるチューニングが施されているのが大きな特徴です。

 初代のNSXにおける最高傑作とも称されるタイプRですが、およそ1000万円という、当時の国産車としては新車価格がかなり高額であったことや、受注生産であったことなどもあり、生産台数はわずか483台であったとされています。

 さらに、このNSXタイプRが日本市場専用車であったことも予想落札額が高額になった大きな要因であると見られます。

 アメリカでは右ハンドル車(非アメリカ仕様車)の走行が事実上不可能となっていますが、生産開始から25年以上が経過したモデルについては規制が緩和されるというルールがあります。

 いわゆる「25年ルール」と呼ばれるものですが、これにより、日産「スカイライン GT-R」などの当時北米で正規販売されることのなかった国産スポーツカーの相場が大きく高騰しています。

 NSX自体は当時からアメリカで販売されていたため、25年ルールの影響を受けることはこれまでほとんどありませんでした。

 ただ、日本市場専用車であるNSXタイプRについては25年ルールの適用を待たねばならなかったことから、現代になって多くのコレクターの興味を惹いているようです。

 もちろん、この個体が極上のコンディションであることも高額な予想落札額となったことと無関係ではありません。

 オークションを主催するRMサザビーズによれば、この個体の走行距離はわずか1万8500km程度であるといいます。

 また、「チャンピオンシップ・ホワイト」と「レッド」に彩られた内外装の状態も申し分なく、ドア部分には工場出荷時に装着されたプラスチックのカバーも見ることができます。

 つい最近まで日本国内にあったというこの個体は、新車からの整備記録やオーナーズマニュアルなどもしっかりと備わっており、非常に大切に保管され続けてきたことがうかがえます。

 多くのスーパーカーに影響を与えたという初代NSX。その最高傑作のひとつである「タイプR」は、米国のコレクターの注目を集めました。

米国オークションに登場した1996年式ホンダ「NSX-R」のインテリア(C)2024 Courtesy of RM Sotheby's
米国オークションに登場した1996年式ホンダ「NSX-R」のインテリア(C)2024 Courtesy of RM Sotheby's

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 同オークションでは、2012年式のレクサス「LFA ニュルブルクリンクパッケージ」も出品されました。

 その予想落札額は155万ドルから195万ドル(2億3330万円から2億9350万円)とされていましたが、こちらも最低落札価格には届きませんでした。

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