速さはR32型「GT-R」に匹敵!? 電動クロスオーバーSUV 日産「アリア」のNISMOモデルは「レーシングカー譲りのエアロパーツ」が斬新
“風格と電撃のクロスオーバー”ついに正式発表
日産自動車は東京オートサロン2024の会場で世界初公開した電動クロスオーバーSUV「アリア」の高性能バージョン「アリアNISMO(ニスモ)」を正式発表しました。発売は2024年6月の予定です。

日産自動車は2010年に世界初の量産EV(電気自動車)「リーフ」を世に送り出して以来、EVの普及に貢献してきましたが、その最新ラインナップのフラッグシップに位置づけられるのが、スタイリッシュなクロスオーバーEVである「アリア」。EVならではの力強い加速やなめらかな走り、優れた静粛性と心地よい室内空間が魅力のモデルです。
今回、そのラインナップに新たに加わった「アリアNISMO」は、「風格のあるプレゼンスと電撃のパフォーマンスをかけ合わせたモデル」であり、「より速く、気持ちよく、安心して走れるクルマ」というNISMOモデルの性能コンセプトに基づき、高い安定性と軽快さを実現して走りの上質感を磨き上げたといいます。
「アリアNISMO」のベースとなるのは、「アリア」に独自の電動4WD機構“e-4ORCE”を搭載したモデル。バッテリー容量の違いにより、91kWhの「アリアNISMO B9 e-4ORCE」(消費税込944万1300円)と、66kWhの「アリアNISMO B6 e-4ORCE」(同842万9300円)というふたつの仕様をラインナップします。
特に、91kWhの大容量バッテリーを搭載する「アリアNISMO B9 e-4ORCE」は、最高出力を320kW=約435psまで向上させるとともに、専用の加速チューニングを施すことで気持ちのいいパワフルな加速を実現。最大トルクも600Nmを発生します(ちなみに「アリアNISMO B6 e-4ORCE」は270kW=約367ps、560Nmを発生)。
合わせて、電動駆動4輪制御技術を専用チューニングした“NISMO tuned e-4ORCE”により、さまざまなシチュエーションで優れたトラクション性能を発揮。電動車ならではの爽快なコーナリングと加速を実現しています。
さらに、ドライビングモードで「NISMOモード」をセレクトすれば、アクセルペダルを踏み込んだ際のレスポンスが最大化。「アリアNISMO」でしか味わえない俊敏な加速コントロールを体感できます。
シャシーは、前後のサスペンションやスタビライザーに専用チューニングを施し、スポーティでありながらEVらしいなめらかで上質な走りを実現。
また、幅広い温度域で安定した性能を維持するブレーキパッドや、素材から内部構造に至るまでこだわり抜いた専用開発のミシュラン製タイヤ、さらに、軽量化とリム幅のワイド化を図りながら空力性能の向上にも貢献するホイールを採用するなど、走り味の追求の手は細部にまで及んでいます。
その結果、「アリアNISMO」は、特にワインディングなどでスポーツカーのようなライントレース性を発揮し、ドライバーの思いどおりのコーナリングを実現。筑波サーキットでは、あのR32型「スカイラインGT-R」に匹敵するラップタイムをマークするといいます。
●エアロパーツにはレーシングカーの空力技術を導入
「アリアNISMO」のエクステリアは、「アリア」の上質さと、空力性能を向上させたNISMOモデルらしいダイナミックなパフォーマンスを体現しています。
エクステリアデザインのキーワードは、内に秘めたパワーを意味する“アルテリアマグマ”。全長4650mm、全幅1850mm、全高1650mm~1660mm、ホイールベース2775mmに設定されたボディは、フォーミュラEを始めとするレーシングカーの知見を導入した専用のバンパー、リアスポイラー、ドアサイドモールなどで空力性能を追求。併せて、EVとして重要な空気抵抗の低減とダウンフォースの向上も高次元で両立しています。
ボディ全身に低い位置で貫かれる赤いアクセントは、「アリアNISMO」が秘めた内面の強さを表現。ワイドかつ低重心なたたずまいも実現しています。
フロントバンパーのコーナー部分は、グライダーがデザインモチーフ。レーシングカーの空力技術に基づく機能も持たせてあり、この位置で制御された風はサイドからリアにかけての“レイヤードダブルディフューザー”へと導かれ、効率的に車体から剥離されるといいます。
一方、華美な装飾を避け、ブラックを基調としたコーディネートとした上質なインテリアにも、NISMOらしさが息づいています。
シート表皮には、すべりにくいスエードタイプのファブリックを採用し、飛躍的に高まった走行性能に見合うだけのホールド性を提供。ひと目で「アリアNISMO」と分かる赤のアクセントを随所に配すなど、NISMOモデルらしいスパイスも効いています。
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そんな「アリアNISMO」は、専用の“BOSEプレミアムサウンドシステム”装着車でドライブモードを「NISMOモード」にすると、フォーミュラEマシンを思わせるEVサウンドがキャビンを満たす独自の演出も導入。高性能EVらしい遊び心が耳を通じてドライバーの高揚感を高めてくれます。
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