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使い勝手は悪い!?「3ドアSUV」公道での印象は? ランドローバーの希少派“ショートボディ仕様の「ディフェンダー90」”を選ぶ価値とは?

あえて3ドアの「ディフェンダー90」を選ぶ理由

 では、3ドア・ショートボディの「ディフェンダー90」を選ぶ理由はどこにあるのか? それは「自由と個性」ではないでしょうか。

実用性の高い5ドアモデル「110」にはない、独特の魅力を備えた3ドア・ショート仕様のランドローバー「ディフェンダー90」
実用性の高い5ドアモデル「110」にはない、独特の魅力を備えた3ドア・ショート仕様のランドローバー「ディフェンダー90」

 かつて日本でも、お洒落な雰囲気を求めてクーペが好まれた時代がありました。「ディフェンダー90」は、いうなれば“イマドキのクーペ”といえる存在なのです。

 クーペはセダンや、ミニバンに比べると後席が狭いとか、乗り降りがしにくいといった実用性でのマイナス点があります。でも、おしゃれはガマン、ではないですが、そういう部分を犠牲にしてでも、美しさやカッコよさを求める風潮がかつての日本にはあったのです。

 同様に、昨今のSUV選びは、実用性重視が主流。だから5ドアがウケるのですね。その中で、普通であれば5ドアの「ディフェンダー110」となるところを、あえて3ドアの「ディフェンダー90」を選ぶ理由。それは、かつてのクーペを選んでいたセンスに通じるものがあるととらえればいいでしょう。

 リアドアがないとリアシートに人を乗せづらいとか、荷物を出し入れしにくいといった実用性の犠牲はあるけれど、やっぱりクーペはカッコいい……「ディフェンダー90」はそんな気持ちで選びたいモデルなのです。ただし「ディフェンダー90」の場合、かつてのクーペに比べれば十分、実用的ですけどね。

●「スカイラインGT-R」のような高性能仕様も設定

 かつてのクーペには、走りが魅力的なモデルもたくさんありました。その点は「ディフェンダー90」も同様。「110」や「130」に比べるとスイスイ曲がる感覚が気持ちいいのです。これも短いホイールベースの恩恵でしょう。

 そして、パワートレインの選択肢が多いのも「ディフェンダー90」の魅力です。

 今回、試乗した6気筒ディーゼルエンジンを搭載する仕様の「D300」は、なめらかさと高回転域での盛り上がりがディーゼルエンジンとは思えないほどの完成度。「ディーゼルはつまらない」ではなく、エモーショナルでエンジンの気持ちよさを語れる、あえて選びたい希有なディーゼルであることに感動しました。

 より手が届きやすい「ディフェンダー90」を望むならば、4気筒のガソリンターボを積んだ仕様「P300」もあります。しかし、上質感においては、やはり6気筒ディーゼルがイチオシです。

 さらに過激さを求めるのであれば、5リッターV8ガソリンエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせ、525psを誇る仕様「P525」も選択可能です。このエンジンはスポーツカーにも積まれるもので、音や高回転域での刺激などはSUVとは思えない過激な味つけ。クルマ好きにはたまりません。

 なかでもショートボディである「ディフェンダー90」の「P525」は、いうなればクーペの「スカイラインGT」というベースモデルに対し、強力なエンジンを詰め込んだ超高性能車「スカイラインGT-R」のような存在だといえばイメージしやすいかもしれません。クルマ好きならきっと、純粋に運転の楽しさにおぼれてしまいそうになることでしょう。

* * *

 今回「ディフェンダー90」を試乗してみて、こういう王道を外したクルマ選びもアリなんじゃないかと感じました。

 きっと多くの人は、つぶしの効く無難な「110」を選ぶはず。でもあえて、脱定番の「ディフェンダー90」を選ぶのも、ハズシの楽しさを味わえるのではないかと思ったのです。

Gallery 【画像】「えっ!…」これが“不便さを上回る魅力”を備えたランドローバーの3ドアSUVです(55枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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