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“コスパがスゴい”だけじゃない! いま話題のBYDフラッグシップセダン 新型「シール」ってどんなクルマ?

ダンピングが良く不快感のない乗り味

 ハンドリングといえば、EPS(電動パワーステアリング)が、アット3やドルフィンはコラムモーターだったものが、新型シールはダブルピニオン式EPSになりラックモーターに格上げされました。
 
 ステアリング系の捩れ剛性の影響を受けずに操舵できるようになったので、より上質なフィールが得られるようになっています。

BYD新型「SEAL(シール)」のインテリア
BYD新型「SEAL(シール)」のインテリア

 乗り心地はソフトではありませんが、硬さはさほど感じないです。とくにAWDは可変ダンパーを仕込んでいるので、路面を選びません。

 しっかり感がありダンピングが良いので不快感のない乗り味です。これはボディ剛性がかなり高く造られている効果でしょう。ボディが共振することもなく、バシッとしっかりしている感じはまさに欧州車のイメージです。

 バッテリーは他社と異なり「リン酸鉄リチウムイオン」です。

 これは貴金属を多く使わないのでコストを安く抑えられることと、バッテリーに厳しい釘刺し試験を行なっても発火しにくい点が大きなメリットです。

 またブレードバッテリーと呼ばれる帯状のバッテリーを並べて使う手法を用い、それをそのままボディフロアに組み込むCTB(Cell to Body)という手法で組み立てています。ちなみにバッテリー容量はAWD、RWDともに82.56kWhあります。

 さらにこのバッテリーの特徴としては、大容量の急速充電した場合に、バッテリー温度管理がうまくできるので効率良く充電ができることです。ですから同じ時間充電しても他車より多く電気を溜め込むことが可能になるそうです。

 こうしたBEVのノウハウは、BYDがそもそもバッテリーの会社だったから持っているもので、いまはそれを活かしているわけです。

 1995年2月に創業したバッテリー会社だけのことはあります。そして2003年1月に国営の自動車メーカーを買収して電動車の本格的な生産を開始しました。

 BYDの乗用車が日本上陸したのは2023年1月からですが、EVバスは2015年2月から輸入され、現在もどんどん増えている状況です。日本でのEVバスの7割以上はBYDだということで、信頼性は格段に高まります。

 BYD SEALの希望小売価格は
RWD:528万円-35万円(補助金)=493万円
AWD:605万円-35万円(補助金)=570万円

 ただし導入記念1000台限定特別価格を当てはめると、実質価格RWD:460万円、AWD:537万円とそれぞれ33万円安く買えそうです。
 輸入車Dセグモデルの中では相当安く感じる価格設定になっています。

BYD新型「SEAL(シール)AWD」の走り
BYD新型「SEAL(シール)AWD」の走り

BYD SEAL AWD
BYD シール AWD

・車両本体価格(消費税込):537万円
・全長:4800mm
・全幅:1875mm
・全高:1460mm
・ホイールベース:2920mm
・車両重量:2210kg
・駆動方式:4WD
・フロントモーター:かご形三相誘導モーター
・フロントモーター最高出力:160kW(217ps)
・フロントモーター最大トルク:310Nm
・リアモーター:永久磁石同期モーター
・リアモーター最高出力:230kW(312ps)
・リアモーター最大トルク:360Nm
一充電走行距離:575km

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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