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見た目がレトロすぎる「新作スーパースポーツバイク」の実力とは? サーキットを席巻した古豪ブランド発! オマージュしたのは「往年の名車」

レトロなデザインが特徴的なスーパースポーツバイク

 日本のバイクが世界のレースシーンを席巻するようになる以前、WGP(ロードレース世界選手権)の最高峰クラスにて17年連続でタイトルを獲得するなど大活躍を見せていたのが、イタリアのMVアグスタです。

MVアグスタのスーパースポーツバイク「スーパーベローチェ」シリーズをベースに、レトロな雰囲気がさらに強まった「スーパーベローチェ 98」
MVアグスタのスーパースポーツバイク「スーパーベローチェ」シリーズをベースに、レトロな雰囲気がさらに強まった「スーパーベローチェ 98」

 しかしその後、MVアグスタはレースだけでなくバイクの生産からも撤退。ブランド自体もカジバグループやハーレーダビッドソンに売却されるなど紆余曲折を経て、2022年からはKTMと提携して販売網を構築しています。

 そんなMVアグスタがリリースするスーパースポーツバイクが「スーパーベローチェ(SUPERVELOCE)」シリーズ。丸型ライトや鋼管を組み合わせたトレリスフレームなど、レトロな雰囲気に仕立てられているのが特徴です。

 今回試乗したのは、同シリーズに追加された「スーパーベローチェ 98」。MVアグスタが初めてリリースした98ccの単気筒モデルをオマージュした車名のとおり、歴史を感じさせるカラーリングをまとい、レトロな雰囲気がさらに強められています。

 搭載されるエンジンは、798ccの3気筒。縦に3本並んだスラッシュカットの排気口が気分を高めます。最高出力は147ps/1万3000回転。乾燥重量は173kgと軽量で、スペックを見ているだけでも期待感を抱かせるモデルです。

 スーパースポーツバイクとしての運動性能も高い1台ですが、レトロテイストのデザインは他ブランドとは一線を画するもの。例えば「スーパーベローチェ 98」のホイールは、ワイヤースポークを組み合わせた独自デザインのスポークホイールとなっており、丸型のライトやテールランプなどのデザインと相まって、かつてのカフェレーサーのような雰囲気も併せ持っています。

●スーパースポーツバイクとしては乗りやすい特性

 実際にまたがってみると、見た目から想像するよりハンドル位置が近く、高さもあるため前傾姿勢はそれほどキツくありません。

 アルカンターラ表皮のシートは幅が絞られていることもあり、830mmという数値から予想するよりも足つき性は良好です。

 実際に走り出しても、他のスーパースポーツバイクよりも扱いやすいのが印象的です。

 スリムな3気筒エンジンは、低中回転域でのトルクが豊かで、街中などでも乗りやすく、それでいてアクセルをひとひねりすればスーパースポーツらしい加速も味わえます。

 特にフレンドリーに感じたのがブレーキング時。MVアグスタの3気筒エンジンはクランクが進行方向と逆に回転する方式を採用していますが、このエンジンはブレーキングの際にリアタイヤを押しつける方向に力が作用するといわれています。そのため、コーナー進入時などに前に“つんのめる”ような動きが抑制され、それがフレンドリーな特性にひと役買っているようです。

 逆回転クランクは、ホイールなどの回転慣性を打ち消す働きもあるため、コーナリング時の倒し込みも軽快。コーナー進入がスムーズで、コンパクトに曲がれることも乗りやすいと感じる要因のひとつでしょう。

 キャストホイールに比べると、路面からのショックを吸収するといわれるスポークホイールを履いていることも、乗り心地のよさにつながっているように感じました。路面の凹凸などを通過した際にも、あまりショックが伝わってこないので緊張を強いられることはありません。

* * *

「スーパーベローチェ 98」レトロな雰囲気のバイクですが、電子制御スロットルやトラクションコントロール、アップ/ダウン対応のクイックシフターなど、電子制御が充実している点もポイントです。

 スーパースポーツバイクに乗りたいものの、前傾姿勢やイマドキのスタイリングには抵抗があるという大人ライダーにおすすめの1台です。

●製品仕様
・価格(消費税込):419万円
・全長:2015mm
・ホイールベース:1380mm
・シート高:830mm
・乾燥重量:173kg
・エンジン:水冷並列3気筒DOHC4バルブ
・総排気量:798cc
・最高出力:147ps/1万3000rpm
・最大トルク:88Nm/1万100rpm

Gallery 【画像】「えっ!…」これがレースシーンを席巻した名門の新作スーパースポーツバイクです(18枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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