タイヤの常識が変わる!? ホントに雨や雪や氷 あらゆる路面に対応? ダンロップの新オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」を試してわかった性能とは
アイス路面での性能は現行スタッドレス「WM02」と同等
では冬タイヤとしての性能はどうだったのでしょうか。
2月の旭川テストコースでアイスバーンと圧雪路で現行オールシーズンタイヤ「オールシーズンマックスAS1」と新シンクロウェザーの比較試乗をしました。

シンクロウェザーは、滑りやすい路面でも微小操舵の手応えとハンドルの動きに合わせた意外にシャープな反応がありました。
スラローム走行も、舵角が90度くらいまではしっかりと反応し、それ以上では限界領域に入り徐々に反応が弱くなりましたが、グリップアップしているのが確認できました。
ブレーキテストでは、スノー路面でABSを作動させるくらいの制動を試すと、従来品のオールシーズンマックスAS-1より明確に制動感が強く、距離も手前で止まりました。
スノーとアイス路面なのでスタッドレスタイヤとの比較もしたいとリクエストし、ダンロップの一般的に広く使われているスタッドレスタイヤ、ウインターマックスWM02と比べました。
スノー路面では小さなハンドル角、ブレーキの踏み始めなどのグリップの立ち上がりが良い新シンクロウェザーが走りやすく、驚きました。アイス路面での制動/駆動は、ウインターマックスWM02にまったく遜色なく止まり、そして加速します。
これまでのオールシーズンタイヤは氷上性能は苦手というのが常識でしたが、この新シンクロウェザーは高速道路の冬タイヤ規制でも走行可能な「スノーフレークマーク」だけでなく、国連規定で定められた氷上性能の基準をクリアしたタイヤを示す「アイスグリップシンボル」も刻印されています。これは現在、オールシーズンタイヤとしては唯一のものだそうです。
冬の一般道も走りました。
メルセデス・ベンツGLCはミドルSUVですが、まずは制動感がよくて安心できます。応答性の切り始めに遊びなくヨーがスムーズに立ち上がるので、タイヤのグリップを感じ安心感がありました。
大舵角まで切ると反応は落ちますが、急にグリップが抜けることはないので悪くはないです。応答性としてはシャープな傾向なので、速い操舵では応答遅れを感じますが、スノー路面での普通の走りは安心して運転できます。

※ ※ ※
結論として、新型オールシーズンタイヤであるシンクロウェザーは、日本の四季を通じて安心して走れるタイヤに仕上がっていると思います。
もちろん極寒の雪国に住んでいる人は、よりアイス性能が高いスタッドレスタイヤが有利かもしれませんが、非降雪地域に住む人ならシンクロウェザーを履くことで快適なカーライフを過ごせると思います。
温度や水によりゴム硬度をコントロールして路面をグリップする「アクティブ トレッド」はこれからも進化して、さらに良いタイヤが登場してくるでしょう。
住友ゴム工業の山本社長の狙いどおり、サマータイヤをシンクロウェザーに替えるドライバーがこれから増えていくかもしれません。
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