VAGUE(ヴァーグ)

道具は専用じゃなくても大丈夫! 意外なポイントでも釣れちゃう「大繁殖中のクロダイ」をルアーで狙う「チニング」の始め方とは

●精悍な魚体と活発にルアーを追う好奇心が魅力

「チヌ(クロダイ)が急に増えた」と、東京のベイエリアで釣り人から話を聞くようになったのが7〜8年くらい前のこと。

 SNSを検索すると全国的に増えているようで、大きなもので50cmを超えるチヌを狙うルアー釣りの「チニング」が急速に確立されつつあります。今回は河川の下流域や港湾部で気軽にチヌをルアーで狙う「チニング」の始め方を紹介します。

 これまでベイエリアのクロダイ釣りは「ヘチ釣り」など、防波堤の岸際などにエサを送り込んで狙うスタイルが一般的でした。最近注目されるチニングはルアーフィッシングのことで、ヘチ釣りと区別するためにその名がついたようです。

 まずはタックル(釣り道具)から紹介。最近ではチニング専用のロッドやリールも登場していますが、ブラックバスやシーバス、エギング用でも十分使うことができるので、まずは気軽に始めてしまうのがオススメです。

 ロッドは7フィートから9フィート。リールはスピニングでもベイトロッドでもOKですが、筆者はパワフルで手返しのよいベイトタックルを使っています。

 ラインシステムはPE0.8号にフロロカーボン製16lbのショックリーダーの組み合わせが基準。障害物が多いなど、自分が出かけるポイントに合わせて太さは調整してください。

精悍な魚体と活発にルアーを追う好奇心、そしてパワフルなファイトで人気のクロダイ(チヌ)
精悍な魚体と活発にルアーを追う好奇心、そしてパワフルなファイトで人気のクロダイ(チヌ)

●チニングは3種類のルアーを揃えればOK

 チニングに使うルアーは、ワーム、バイブレーション、クランクベイトの三種類があればOKです。

 最もポピュラーなのがワームを使った「フリーリグ」。クロダイは雑食性ですが、海底に潜むカニやシャコなどの甲殻類を好んで捕食しています。そういった理由からチニング用のワームは甲殻類を模したクロー(シュリンプ)系が人気です。

 フックに刺したワームに、フリーリグ用のシンカー(おもり)を通したラインを結べばフリーリグは完成。このときラインにはシンカーが動きすぎないようウキ止めゴムを通しておくことをお忘れなく。

 川のやや上流方面にフリーリグを投げ、ワームで水底付近を探ります。ですが、最初の数投はワームを底に落とす前に巻き始めます。

 これは、クロダイのポイントにはカキの殻が堆積した「カキ瀬」と呼ばれる障害物があるためで、水底まで一気に沈めてしまうと引っかかって根掛かりしてしまうというのがその理由です。

 あくまでもシンカーがかすかに川底に触れる程度が理想で、カキ瀬の上をカニが逃げ回るイメージでゆっくりとリールを巻きます。

 もう一つ大切なことは、ワームの動きを止めないこと。ルアーフィッシングは、ルアーの動きを止めて「食わせの間」を作ることが多いですが、クロダイは動きが止まると途端に興味を失ってしまう傾向があるようです。ワームは止めずに巻き続けることが大切なんです。

 クロダイが食いつくと「ガツン」と大きな手応えがあるので、一呼吸置いてから力強く合わせます。

 フリーリグよりも広範囲をスピーディーに探れるのがバイブレーション。筆者は比較的口の小さなクロダイでも食い込みやすいよう、シャッドテールのジグヘッドワームを多用します。

 これも釣り方はフリーリグと同じで、ボトムに触れるか触れないかの感触を感じながら巻くだけ。ジグヘッドワーム系のほか、ボディに金属板を採用した「鉄板バイブ」も実績があります。

 また、ブラックバス用のクランクベイトを使うのも面白いです。2メートル以上潜航できるディープダイバータイプを選び、フリーリグやジグヘッドワームと同じように巻くだけ。カキ瀬に引っかかりそうになったら、リールの回転を止めて浮き上がらせることで、根掛かりを回避することもできます。

 クロダイは海に近い河口付近だけでなく、「え、こんなところで釣れちゃうの?」と驚くような小さな水路にまで生息域を拡大しています。都市に近くで気軽に狙えるチニングに挑戦してみてはいかがでしょうか。

Gallery 【画像】チニングって以外に簡単!?必要な道具はこちら(11枚)
杉山元洋
杉山元洋
編集者
VIPインタビューからモノ語りまで、撮って書く編集者。ホットハッチに自転車を積み、6つの車輪で旅をする6WheelsLifeをゆるめに解釈した「ゆる六輪の旅(ゆる6)」を提唱&実践。フィールドレコーディングやアウトドア、MYOG系バッグづくり、大衆酒場を愛好。メディア制作集団「Std. COALSACK」所属。東東京生まれ。

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