レトロなのに、なぜ釣れる!? 投げなくてもいい? 使えばわかる温故知新の実力派 釣りバリ「ブラクリ」ってなに?
●シークレットとして道具箱に忍ばせる達人も多数
「ブラクリ」とは、色付きのオモリに釣り針を通しただけのシンプルな海釣り仕掛けのこと。主に堤防でカサゴやアイナメ、ハタ・ソイなどを狙うことができます。
1970年ごろに登場したといわれる仕掛けで、いまでも多くの釣具店で見かけますが、そのレトロで素朴な佇まいゆえに使ったことのある釣り人は意外に少ないのではないでしょうか。

各釣具ブランドからブラクリがリリースされていますが、共通するのは「オモリの下に針をつけただけ」という潔さ。根掛かりしづらいフォルムと手頃な値段も人気の理由のひとつです。
レトロなスタイルのままロングセラーになるには、他の仕掛けにはない理由があるはず。そんな、古くて新しい「ブラクリ」の使い方を紹介します。
●「投げなくてもいい」それがロングセラーの理由?
「ブラクリ」の主な対象魚は、カサゴやアイナメ、ハタといったロックフィッシュと呼ばれる根魚。
使い方は、リールに巻いた糸をブラクリに結び、ハリにゴカイやイソメなどの生エサや、ワームをつけるだけでOK。釣りに行く直前に準備が必要な生エサではなく、買い置きができる匂い付きのワームもオススメです。
釣り方ですが、根魚は堤防の際に潜んでいることが多いため、基本はブラクリを足元に落とすだけ。
コツは堤防の足元の壁際ギリギリや隙間に落とすこと。ブラクリが着底したら竿先を数センチ動かし、底から浮かせてエサやワームがゆらゆらと泳ぐように誘いをかけます。
根魚は上から落ちてくる物を「エサだといいな」と待ち構えているので、活性が高いときには着底前に食ってきます。
「真下に落とすだけで投げなくていい」ブラクリは、風が強く投げにくい日や、投げ釣りが禁止されている場所でも大活躍。初心者でも扱いやすいのもポイントです。
●初心者もハマる「穴釣り」ってなに?
ブラクリのもう一つの釣り方が「穴釣り」。堤防や岸壁にはテトラポッドなどの消波ブロックが積み重なっている場所も多いですが、ブロックが組み合わさった隙間の“穴”にブラクリを送り込むのです。

“穴”は根魚にとって、居心地の良いマンションのようなもの。消波ブロック帯には無数の穴が空いているので、一つひとつにブラクリを送り込み誘います。
穴釣りでは丸いオモリのブラクリを選びます。丸型のオモリが消波ブロックの隙間をコロコロと転がって、魚の潜む奥の奥まで狙うことができます。
その穴に魚がいれば、たいていすぐに食いついてきます。
ガツンとアタリがきたらすぐに合わせ、やや強引にリールを巻きます。根魚はハリがかりすると隙間の奥の「根(ね)」に逃げ込んでラインを切ろうとします。そのすきを与える前に巻いてしまうのが大切なのです。
●タックルは何が必要?
専用のタックルも必要ない気軽さもブラクリの魅力で、基本的に足元など近距離を狙うので竿も短いルアーロッドなどで十分。
ベイトリールの方が落としていくタイミングでのアタリでもとりやすいですが、タックルはあまりこだわらなくても大丈夫。筆者はジギングの合間に付け替えてブラクリを楽しんでいます。気軽に楽しめるのがブラクリの魅力です。
ひとつだけこだわってほしいのがライン。狙う場所が障害物の近くなので、2〜3号以上の太さだと安心。擦れに比較的弱いPEの場合はリーダーを足してあげるといいでしょう。
障害物の近くを狙うので、根掛かりのリスクと隣合わせ。ブラクリの予備は必ず用意しておくといいでしょう。
●小さい魚は積極的にリリースを
ブラクリで狙うロックフィッシュ(根魚)は回遊せずに縄張りを持つので、釣りきってしまうと暫くの間は魚が不在の状態に。キープは食べる分だけの必要最小限にして、できるだけリリースしてあげると末永くブラクリ釣りを楽しむことができます。
狙ったポイントへダイレクトに送り込み、アタリを聞きながら操作するというスリル満点のブラクリは、サビキやルアー釣りの時合いを待つ息抜きにもピッタリ。堤防釣りに出かけるときにはタックルボックスに忍ばせておいて損はない仕掛けなのです。
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