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映画『バットマン』の劇中車「憧れのバットモービル」を自作できる!? アメリカで販売された“レプリカボディキット”の気になるポイントとは?

2作品に登場した最も有名な「バートン・バットモービル」のレプリカ

 映画『バットマン』(1989年)でマイケル・キートンが操った伝説のマシン「バットモービル」を自作できるチャンスが訪れました。

2万3225ドル(約353万円)で落札された「バットモービル」のレプリカキット(C)eBay
2万3225ドル(約353万円)で落札された「バットモービル」のレプリカキット(C)eBay

 先ごろeBayに出品されていたのは、4代目の通称“C4”「コルベット コンバーチブル」のシャシーに適合するファイバーグラス製のレプリカボディ。しかも、ドナーカーとなる「コルベット」もセットとなっています。

 付属する「コルベット コンバーチブル」の程度は不明ですが、新しいラジエターさえ取りつければ大丈夫……とのこと。まぁハードウェアは、一式チェックした方が無難でしょうね。

 この「バットモービル」、映画監督ティム・バートンにちなんで「バートン・バットモービル」とも呼ばれる、おそらくは最も有名なレプリカボディです。

 その開発秘話は、映画に負けないほどドラマチック。イギリスのチームが手がけ、アントン・ファーストがプロダクションデザイナー、ジュリアン・カルドウがコンセプトイラストレーターとして参加しています。

 開発はスケッチから始まり、ティム・バートン自らが手直しを指示。小型モデルを経て実物大のポリスチレンモデルがつくられ、それを元にファイバーグラス型が起こされて実車が製作されました。

 実際の劇中車は、シャシーにシボレー「インパラ」のそれを採用していました。141インチ(3.5m以上)という「バットモービル」の長大なホイールベースに合わせるべく、シャシーを延長する必要があったそうです。

 映画では、アフターバーナーつきジェットエンジンで駆動するという設定でしたが、実際は「インパラ」のV8エンジンとオートマチックトランスミッションで後輪を駆動していました。

 とはいえ、本物のロールス ロイス製ジェットエンジンやマクドネル・ダグラスの「ハリアー“ジャンプジェット”」の部品も使用され、後部にはアフターバーナーを模したガスバーナーまで装備されていました。

 この「バットモービル」は映画用に製作された2台が『バットマン』と『バットマン リターンズ』の2作品で使用されたほか、さらにプロモーション用に3台が製作され、そのうち1台は現在も米ロサンゼルスのピーターセン博物館に展示されています。

●自作した「バットモービル」で走れるという悦楽のために

 今回出品されたレプリカボディは、劇中車やプロモーション車とは無関係のものですが、熱心な自動車愛好家や『バットマン』のファンにとっては、魅力的なDIYプロジェクトとなりそうです。

 それよりもむしろ、ドナーカーとして付属する「コルベット コンバーチブル」の方が曲者。出品情報に記載されているVINナンバーを確認してみると、元警察車両である1995年式シボレー「インパラ」と表示されます。おそらく出品者の入力ミスだと思われますが、ドナーカーの素性については不明です。

 入札は1万ドル(約152万円)からスタートし、最終的に2万3225ドル(約353万円)で落札されました。確かに組み立てには相応の手間と時間が必要でしょうが、いざ完成すれば、あの伝説のマシンを自らの手で蘇らせたという誇りとともに、かけがえのない思い出となることは間違いありません。

 出品者は「完成したら50万ドルの価値になる」と謳っていましたが、さすがにそれは眉唾です。値上がりうんぬんよりも、自らつくった「バットモービル」でゴッサムシティの夜を駆け抜ける悦びこそ、このボディの価値といえるでしょう。

Gallery 【画像】「えっ!…」これが映画『バットマン』の劇中車「バットモービル」のレプリカキットです(12枚)
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