高速料金が“3割引” オトクなETC「深夜割引」が変わる!? 2025年夏から導入される新ルールは「大幅値上げ」? 現在との変更点とは
大幅なルール変更は一般ドライバーにとって「値上げ」!?
では、実際の通行料金および割引は、どのように変化するのでしょうか。

従来の深夜割引は、原則として0時から4時の間のわずかな時間でも、対象となる道路上にいればその走行全体に対し、割引が適用されていました(均一区間など、一部例外をのぞく)。
そのため、たとえば山陽道の広島ICをお昼11時に出発し、日付の変わった0時10分に東名高速の東京ICに到着するというドライブでも、全行程に深夜割引が適用され、通常のETC通行料金1万6940円(普通車)が、5080円割り引かれて1万1860円となっていました。
しかし見直し後の深夜割引では、上記の走行例で割引対象となるのは、22時から0時10分までの、わずか2時間超となります。
これが実際にはどのくらいの割引となるのか、NEXCO東日本の「どらぷら 深夜割引見直し後の料金シミュレーション」で計算してみましょう。
このシミュレーションでは、割引適用時間帯に走行すると思われる距離を入力して、割引額を算出します。
22時から0時5分までは約2時間なので、200kmと入力して結果を見ると、還元額(割引額)は1190円と表示されます。つまりこの例では、見直しにより支払い額が実質3890円も増えてしまうのです。
このことから、見直し後の深夜割引の恩恵をフルに受けるには、22時から翌5時までの割引適用時間に「どれだけ長い距離を走るか」が重要であることがわかります。
そしてその一方で、適用時間内の走行でも「105km×走行時間」「4時間あたり30分の見なし休憩時間」という条件により、上限距離が限定されることにも留意しなければなりません。
いずれにせよ、これまでのように「朝4時前に高速道路に流入」「午前0時すぎに高速道路から流出」という手法での“割引のおいしいとこ取り”は不可能になりました。人によっては、これが大きな“実質値上げ”になる可能性もあるでしょう。
なお今回の深夜割引の見直しは、こうした大きな変更をともなうことから、5年程度の「激変緩和措置」も導入されます。
まず深夜割引適用対象のクルマのうち、1000km以上走行したクルマについては、1000kmを超える部分が深夜割引の対象走行分に組み入れられます。また22時台に高速道路から流出したクルマについては、22時台に走行した分の還元率が最大20%となります。
さらに長距離利用の料金負担を軽減するため、現状では100km超で25%、200km超で30%となっている「長距離逓減制」を、400km超で40%、600km超で45%、800km超で50%へと拡充します。
ただこれらの施策で大きな恩恵を受けるのは主に長距離トラックであると考えられ、一般のドライバーにとって、深夜割引の実質値上げ分をカバーできるかどうか、微妙なところではないでしょうか。
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