課題だった乗り心地も改善!? マツダ「CX-60」の“2025年モデル”は刷新された足回りに注目!「スポーティな新グレード」はハイコスパも魅力的
“2025年モデル”は足回りなど全方位的にブラッシュアップ
2022年9月の発売開始から早2年余り。小変更を受けてブラッシュアップされたマツダ「CX-60」の商品改良版に試乗することができました。

“2025年モデル”と呼ばれる商品改良版は、新グレード「XD SP」や特別仕様車「XDハイブリッド トレッカー(Trekker)」を設定する一方、ディーゼルエンジン搭載のエントリーグレード「XD」を廃止するなどラインナップを変更。
また、「XD Lパッケージ」と「XDエクスクルーシブモード」のフロントフェンダーにつく“サイドシグネチャーガーニッシュ”と呼ばれるバッジを、クロームでデコレートしたものに変更して上質化を図るなど、細かい改良が施されています。
そんな“2025年モデル”における最大のトピックは、広範囲にわたって改良したサスペンションにより、乗り味をブラッシュアップしてきたことです。
細かく見ていくと、まずフロントサスペンションは、ショックアブソーバーにおける伸び側の減衰力を2割ほどアップしているほか、ナックルの締結ポイントを変更。
対するリアサスペンションは、スプリングを2割ほどやわらかくした一方、ショックアブソーバーにおける伸び側の減衰力をアップするとともに、バンプストッパーやクロスメンバーブッシュの特性なども変更しています。
そんなハードウェアの変更に対して最適化を図るべく、電動パワーステアリングやKPC(コーナリング時に内側の後輪にドライバーが気づかないほどわずかなブレーキをかけて旋回中の姿勢を安定させる仕掛け)、スタビリティコントロール、さらに4WDなどのソフトウェア制御も見直されています。
●足回り改良のハイライトは全車“リアスタビ”なしへの変更
そんなサスペンションのブラッシュアップにおける最大の注目ポイントがリアスタビライザー。
従来モデルは、ガソリン車を除く4WDモデルのすべてにリアスタビライザーが装着されていましたが、“2025年モデル”は全車、リアスタビライザーなしのサスペンションに刷新されたのです。これは、「CX-60」のサスペンション・セッティングが、大きく仕切り直されたことを意味しています。
「リアスタビライザーがなくなった」と聞くと、筆者(工藤貴宏)を始めとするクルマ好きはついつい「車両の安定性よりもやわらかい乗り心地を優先したためでしょ?」とイメージしがちですが、エンジニアによると「話はそう単純なものではない」とのこと。リアスタビライザーを外したねらいは「車体の動きをしっかりとコントロールするため」だったといいます。
実は「CX-60」のリアサスペンションは、スタビライザーの締結部分と、ショックアブソーバーやバネのサスアームへの取りつけ部分との兼ね合いでサスペンションの動きなどに制約が生じやすく、「そこをきちんとコントロールするために今回はスタビライザーを外した」と教えてくれました。
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