見かけ倒しじゃない! 2025年後半に復活するホンダ「プレリュード」は走りもスゴい!! すべりやすい雪上で実感した新型クーペの「懐の深さ」とは?
1台で多彩な走りの楽しみ方を味わえる
せっかくなので、走行モードをいろいろ試してみると、雪上では「GT」の好バランスぶりが光っていました。

電子制御ダンパーの減衰力がそこそこに留められるためサスペンションがよく動き、ブレーキ制御をおこなうアジャイルハンドリングアシストの制御も適度で、安心感をもって走ることができたというのが、その理由です。
ドライでは楽しい「SPORT」モードですが、すべりやすい路面だとギャップやうねりで接地性が乱れがち。ですので、この「GT」モードで“ホンダS+シフト”をオンして走らせるのが、駆動力の出方がより意に沿ったものになり、またアクセルのオン/オフで姿勢を制御できるようになることから、雪上スポーツドライングにはベストと感じられました。
あるいは、こんな走らせ方もあります。“ホンダS+シフト”をオフにして左側のパドルを長めに引くと、パドルは疑似変速用ではなく、回生ブレーキの減速度の調節用となります。これは「シビックe:HEV」などと共通ですが、「プレリュード」では減速度のステップが「シビック」の4段から6段に増やされ、最大減速Gも高められています。
こうすると、加速も減速もアクセルペダルの操作だけでおこなえるワンペダルドライブが可能に。ペダルの踏み換えが不要になるので、雪上での微妙なコントロールが容易になって、より一体感のある走りを楽しめるのです。1台のクルマで、これだけいろいろな楽しみ方があるのは稀有ですよね。
しかも、そんな風にホットな走りを存分に楽しんだ後、最後に「COMFORT」モードを選択すると、ASCによるサウンドの演出がなくなり、室内は一気に静粛に。乗り心地もしなやかになって、クルマだけでなく自分までクールダウンさせてくれたのでした。
思い浮かんだのは、パートナーとのデートのときには「COMFORT」モードでエレガントに。ひとり走りを楽しむときには切れ味のいい走りとサウンドを楽しんでといった使い方。どうやら新しい「プレリュード」は、e:HEVと“ホンダS+シフト”という最新パワートレインの採用により、デートカーとして、スポーツカーとして、さまざまなよろこびをもたらしてくれるクルマになっているようです。
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単なる復活ではなく、より懐深いクルマになって登場することになりそうな新しい「プレリュード」。再度のプロトタイプ試乗で、ますます期待度が高まってきたのでした。
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