27年前の「インテR」を香港で発見 中身もガワも“無限チューン”の初代「DC2」カリカリ仕様の現在の価値とは
香港のオークションで発見された「インテグラ タイプR DC2」の無限仕様
ホンダの名車「インテグラ タイプR DC2」の「無限」仕様が、香港のオークションで発見されました。

ホンダは1960年代の4輪車事業参入期から、独創的な技術と高性能なエンジンで知られるメーカーです。
とくに「F1世界選手権」などで培われたエンジン技術や、フロントエンジン・フロント駆動の「FFレイアウト」へのこだわりが特徴的です。
そのノウハウを活かして開発されたFFスポーツカーが「インテグラ」です。
1995年に発売された「インテグラ タイプR」は、ホンダのスーパーカー「NSX-R」に続く「タイプR」シリーズの第2弾として登場。
「インテR」や「DC2」の愛称で親しまれ、軽量化とチューニングが施されたハイパフォーマンスモデルとして、多くのファンを魅了しました。
DC2型インテグラ タイプRは、「快適性をある程度犠牲にしてでも運動性能を研ぎ澄ます」というコンセプトのもと開発されました。
標準モデルに搭載される「B18C型」1.8リットル直列4気筒DOHCエンジンをベースに、専用ピストンやカムシャフト、インテークマニホールド、エキゾーストマニホールドを採用。
さらにECUの最適化やポート研磨の手作業による高精度化により、最大出力200馬力を発揮します。
ボディ剛性を高めるためにフレーム各部の板厚を増やしつつ、エアコンやオーディオ、リアワイパーの撤去、薄型ウインドウガラスや軽量バッテリーの採用など、徹底した軽量化が施されました。
また、駆動系や足回りも強化され、サスペンションとダンパーの最適化に加え、ヘリカルLSDを採用することでトラクション性能を向上。
FF車とは思えないダイレクトな走りを実現し、スポーツカーとしての評価を確立しました。
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