アウディQシリーズのフラッグシップ「Q8」は走りにカドがないSUVクーペ【試乗】
「Q8」は単なる「Q7」のSUVクーペ版、ではない
アウディ「Q8」は、アウディの「Q」で始まるSUV群のフラッグシップと呼べるモデルだ。日本に上陸したのは2019年9月と、最新のアウディモデルになる。
一見、「Q7」のクーペ版がこのQ8のようにも見えますが、これはBMW「X5」に対するクーペ版「X6」のような、単純な位置づけではない。
今回の試乗車である「Q8 55 FSI quattro Sライン エアサス」と「Q7 55 TFSI Sライン エアサス」を比較すると、全長は80mm短く、全幅は25mm広く、全高は25mm低くなっている。
さらに搭載エンジンは、同じ3リッターV6ではありますが、Q7がスーパーチャージャー付きなのに対し、Q8はターボチャージャーを備えるなどそのキャラクターが異なる。
エンジン型式もQ7の「CRE型」からQ8は「DCB型」になり、Q7のCRE型333馬力/440Nmから、Q8のDCB型は340馬力/500Nmへと、パワーとトルクがアップしている。
エクステリアデザインを見ると、Dピラーが大きく寝てクーペルックになり、Cピラーとの間のウインドウ面積が小さくなっていることがわかる。
ドアは、4枚とも窓枠のないサッシュレス。ホイールハウス周辺のオーバーフェンダーにする手法も異なり、Q8は全体を膨らませてよりモダンなデザインになっている。
インテリアも、Q8は独自のものになっているのが特徴といえる。
Q7とはナビのモニター画面のレイアウトが異なり、ダッシュボード上の独立した位置から、ダッシュ中央にすっきりと格納された。
Q8のラゲッジルーム容量は605リッター。これはQ7の890リッターと比較すると小さくなっていますが、これはルーフが低くなったのとバックドアが傾斜している分だ。
ということで、見た目だけではなく、Q8はQ7とはまったく別の、独立したSUVのクーペモデルと考えた方がいいだろう。
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