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億超え達成 伝説の「ナナサンカレラ」がオークションに登場 今もなお語り継がれる「黄色いポルシェ」とは

日常的に使えるツーリング仕様のカレラRS2.7

 米国フロリダ州コーラルゲーブルズで開催されたRMサザビーズのオークションに、1973年型のポルシェ「911カレラRS 2.7ツーリング」が出品され、高値で落札されました。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに登場、72万USドル(日本円で約1億512万円)で落札された1973年式ポルシェ「911カレラRS2.7」Jorge Guasso(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに登場、72万USドル(日本円で約1億512万円)で落札された1973年式ポルシェ「911カレラRS2.7」Jorge Guasso(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 1973年にデビューしたポルシェの911カレラRS 2.7というクルマは、ポルシェにおいてもエポックメーキングなクルマでした。

 モータースポーツにおけるFIA「グループ4」のホモロゲーション(公認)を取得するには、500台の公道仕様を生産する必要がありました。

 カレラRS 2.7は、そのために1970年代初頭から開発されました。

 ですが、ポルシェのマーケティング担当幹部は、サーキット走行に特化したカレラRS2.7は、プライベートレーサー向けに80台以上も販売できるとは考えていませんでした。

 軽量化によるきわめてスパルタンな装備と、ドライビングの難しさから、数多く販売できるクルマとは考えられなかったのです。

 1972年のパリモーターショーで、「カレラ」の名を冠した最初の911としてカレラRS2.7が発表されました。

 ところがポルシェの予想を裏切るほど注文が殺到し、ホモロゲーション取得に必要な台数の3倍を超える1580台を1973年モデルとして生産することになりました。

 このうち200台は「M471 ライトウエイト コンバージョン」と呼ばれ、インテリアのスパルタンな装備を取り去り、ボディパネルとウインドーガラスを薄くして軽量化を図りました。

 M472 ツーリングコンバージョンは快適な乗り心地で、ホモロゲーション取得用スペシャルマシンながら日常走行や長距離ツーリングを楽しめるセッティングとなっていました。

 911カレラRS2.7の登場で、ポルシェは熱心なエンスージャストを魅了し、その人気は年を追うごとに高まっていきました。

 日本でも「ナナサンカレラ」の愛称で、クルマ好きの憧れのクルマとなっていました。

※ ※ ※

 今回出品された1973年型の911カレラRS2.7は、1973年1月にドイツのデュッセルドルフで新車で販売されました。

 ボディカラーはライトイエロー、インテリアはブラックパーロンコーデュロイで、M472ツーリングパッケージと運転席スポーツシートを装備していました。

 しかも、このクルマのエンジンとギアボックスはオリジナルのものです。

 現在までの経緯はよく知られていませんが、2014年にポルシェのスペシャリストであるルーフ(RUF)によって、21万8000ユーロ(当時のレートで約3160万円)以上をかけて大がかりなレストアが施されました。

 そのため、現在の内外装は驚くほど美しいものに仕上げられています。

 この1973年型のポルシェ 911カレラRS2.7は、72万USドル(1USドル=146円として、1億512万円)で落札されました。

Gallery 【画像】カレラの名はここから始まった! 1973年式「ナナサンカレラ」を写真で見る(30枚)
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